モトクロスを始めようと思ったとき、最初に悩むのが 「新車にするか、中古にするか」。
価格差は大きいし、状態の良し悪しも判断しにくい…。初心者ほど迷いやすいポイントですよね。
本記事では、これまで複数台を乗り継いできた筆者が、新車と中古のメリット・デメリットをわかりやすく整理 し、あなたに合った1台が選べるようにまとめました。
さらに、初心者がつまずきやすい 車体選びより先にそろえるべき必須装備 や、後悔しないチェックポイントも解説します。
この記事を読めば、
「どっちを選べばいいのか?」が5分で明確に なり、最初の1台選びでの不安がスッキリなくなります。
結論|「予算とメンテ力」で選ぶのが正解
初めてのモトクロスバイク選びで一番迷うのが「新車か中古か」。
結論としては “予算・メンテの自信・用途” の3つで選べば失敗しない。
本記事ではそれぞれのメリット・デメリットをわかりやすく整理し、初心者のあなたが最適な1台を選べるように解説します。
新車を選ぶメリット・デメリット
新車のメリット
新車は「安心して乗り始めたい初心者」「メンテが不安」「機械知識が少ない人」にとって大きなメリットがあります。

ポイント
- 故障リスクが低く安心
- 前オーナーの癖や不具合がない
- 最新モデルはサス・電子制御が進化している
【私の体験談】
→ OEM払い出し直後という新品デフォルト状態を体感できる貴重さは何物にも替えがたいですよね。良くも悪くもマシンの素性が最も感じ取れる瞬間です。そしてここから、自分に合わせ込みたいと思う部分が見えてきた段階でカスタマイズというか自分への適合性を上げていくプロセスも体験できます。趣味のバイクならではの作業です。新品の状態から自分好みにいかようにも変更できるとても良い状態が新車です。
新車のデメリット
ただし、新車は予算でハードルが上がる。また、装備類まで含めると総額はかなり大きくなる。
ポイント
- 初期費用が最も高い
- 傷が付くと精神的ダメージが大きい
- 売却時の値下がりが大きいことも
【私の体験談】
→ 最近新車は値段が高いですよね。家族会議が必要な額です。あとで触れますが、新車マシンに費用をかけてしまい、その他の装備が手薄になったりしますのでバランスがとても重要です。新車は乗り始めに上手に乗れないと結構不安になります。へんなマシン買ってしまったのかな?と。そして、その不安を打ち消すために追加で部品を買ってしまったりします。雪だるま式にお金がどんどん無くなっていきます。そして最後には昔のバイクの方が乘りやすいとガレージから引っ張り出してきて乗り比べたりして、新車への乗り換えにかなり時間とお金を要したりします。古いマシンで自分が乘れている!と思えるときは新車乗り換えは結構難しいときなのです。新車のデメリットでした。
中古車を選ぶメリット・デメリット
中古車のメリット
中古車の魅力はコストパフォーマンス。初期投資を抑えて、装備類や練習にお金を回すことができます。
ポイント
- 新車より圧倒的に安い
- すでに傷があり割り切って練習できる
- 予算を装備や練習費(走行料)に回せる

【私の体験談】
→ フルモデルチェンジの1年落ちの中古車が良い思い出が私は多いです。前オーナーが高性能過ぎて手にあまり手放した車両などです。値段は新車より安く、性能は現行モデル同等。そしてアフターマーケットパーツが出揃う頃それが丁度フルモデルチェンジの1年後です。フルモデルチェンジ初年度モデルって良いところもありますが、少し手を加えなけれはならない部分があったりします。しかしアフターマーケットからはそんなパーツが発売されていない場合、自力で製作する必要があります。試行錯誤で時間を要します。これが2年目に入るとOEMやアフターマーケットから良いパーツが発売されるのです。よって中古マシンは1年落ちが最も買い時です。素性の良い中古車に巡り合うとラッキーです。
中古車のデメリット
中古は「状態次第」で良し悪しが大きく変わるのが難点。初心者は見極めが難しい。
ポイント
- 消耗品が寿命のことがある
- 前オーナーの整備癖によって当たり外れ
- 最終的に修理代で割高になる可能性
【私の体験談】
→ 相当前ですが、A級125クラスの方から1年落ちを超破格で買ったことがあります。A級が1シーズン乗った車両はヤバいっすね。アンダーフレームは潰れているし、サスはBキッドなど別途投入しているハズですが、量産サスも前後抜けている。エンジンはさすがにピストン交換はされていましたが、そのヤレ度合いはもはや素晴らしい!の一言です。先輩を通した売買で値段が超破格だったので、ある意味納得の品質でしたが良い勉強になりました。見極めは難しいですが、一つ言えることは出来るだけ近しい仲間やショップから購入する中古車ならば、その値段と品質は妥当なものになっていると感じます。
初心者ならどちらが向いている?タイプ別に提案
とにかく安心して始めたい人 → 新車
理由
- 整備が不安
- 練習頻度が少ない
- 機械知識がない
予算優先でどんどん練習したい人 → 中古
理由
- すぐ転んでも気にしなくてOK
- 浮いた予算を練習に全振りできる
- 装備にもお金を回せる

【私の意見】
→ とにかく乗ってみたい人は中古が良いと思います。乗る為には思ったよりマシン以外に費用がかかりますので、マシンはそこそこを入手し、装備やトランポ、活動費にまわしましょう!MXって初心者のみなさんには想像するより乗るのが難しいカテゴリーです。最初は体力をとても使うので、マシンをまともに消耗させられるほど時間は乗れない可能性があります。よって中古でもおそらく十分満足する走行が出来るはずです。走行後の次の日は体のあちこちが筋肉痛で満足感が得られます。
ここが重要!最初のバイク選びで後悔しないためのチェックポイント
整備履歴(中古の場合)
ポイント
- オイル交換頻度
- サスOHの有無
- ピストン交換歴
【私が必ず見るところ】
→ ラジエターのゆがみ。フレームアンダーパイプの潰れ。ステアリングストッパーの破損。EXH及びサイレンサーの損傷。シートの破れ。 リムの曲がり。取り急ぎエンジンを始動しなくともこれらを目視確認すればどんな乗り方をしていた車両かわかります。EDの中低速で乗り込んだ車両なのか、MX走行など中高速で高負荷高荷重を受けた車両なのか。その状態に対して価格が見合ったものかどうか、自己判断ができます。
→チェンジペダルのガタ。クラッチレバーのスラストガタ。ブレーキペダルのガタ。キックの場合、キックペダルのガタ。チェーンスライダーの摩耗。チェーンガイドの摩耗。ドライブスプロケットの摩耗。水ポンプシールのチェック穴からの水漏れ跡の有無。これら消耗品の摩耗度合いを確認することで、どのくらいの時間稼働させた車両かおよそ予測がつきます。ドライブスプロケットは案外摩耗しても交換しない場合がありますので、消耗度合いを確認するには良いポイントになります。
→冷間時エンジン始動性。冷間時のエンジン異音。暖気後の始動性。暖気後のエンジン異音。暖気後の各部水漏れ。マフラー騒音。レブらせた時のハンチング音。エンジンを始動して良い場合は始動することで、たくさんの情報をえることができます。特に4st水冷セル始動コンペモデル。冷間始動性が悪い場合はピストンやピストンリングなどの摩耗による圧縮抜けが十分考えられます。熱間始動性が悪い場合はチタンバルブ等の摩耗によるタぺクリ詰まり≒圧縮抜けが考えられます。また熱間始動性が悪い車両にはワンウエイクラッチの摩耗による切れ作動不良が良くあります。
上記はいずれも修理は可能なのですが、それぞれ費用がかかります。結局のところ値段に対して見合った状態かどうかがポイントです。
4stエンジンの状態は玄人でなければ判断が難しいかもしれません。その場合は私は2st125車両をお勧めします。2サイクルエンジンは部品点数も少なく破損部も少なく修理も容易で値段も安いです。しかも車両も軽く乗りやすい!中古買う、メンテはあまり自信が無いならば、私は2stをお勧めします。
年式より“コンディション”が重要 お勧めは2st!
ポイント
- 消耗品の状態
- フレームの傷
- ハンドルストッパー(大転倒痕)
そうなんです。まとめると中古車は年式ではなく、現状のコンディションがとても重要です。特に4stチタンバルブ搭載車。4stヘッドまわりのメンテナンスは別途記事に書いていますが、すぐに5万前後は行きます!せっかうだから腰下もバラすとなると10万コースです。前の項で列挙したポイントを確認し値段に見合ったものか判断してください。
4stでコンディションが判断しにくい場合は、私は2stをお勧めします。2stはメンテが簡単。
👇関連記事 4stヘッド不具合について
最初に買うべき必須用品
安全装備は“車体より先に”揃えるべき
新車でも中古でも、初心者が最初にお金をかけるべきは実は“装備” です。
MXはマシン性能にあまり関係なく本人がその限界に挑めばコケる可能性は高いです。プロテクション性能の差がそのまま安全に直結します。

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まとめ|あなたが後悔しない選び方
新車は安心・中古はコスパ。
重要なのは 自分がどれだけ走り、どれだけ整備に自信があるか です。
どちらを選んでも、まずは安全装備をしっかり揃えて、楽しく安全に練習を始めましょう。
【最後に私からのメッセージ】
→ 破格の高SPEC車両は避けて、程度の良い乗りやすい車格とSPECの車両をお勧めします。ぜひ最初はただ無心に楽しくアクセル全開にできるような乗りやすい壊れない車両に巡り合う事をお祈りいたします。



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