自宅のLAN配線って「プロに頼むもの」と思っていませんか?
実は今回、建売住宅の CD16管という細いCD管に、Cat6a(しかも単線)を10m通す というDIYに成功しました。
ネットで調べても「CD16にCat6aは無理」と言われがちですが、
ChatGPTのアドバイスを元に、潤滑剤+2人作業 を駆使したところ、
問題なく通すことができ、WiFiも劇的に安定しました。
- VPNやTeamsが切れる
- モデムが端の部屋にあってWiFiが弱い
- ルーターのベスト位置にLANを届かせたい
こんな悩みがある方には、きっと役立つ内容です。
一次情報として価値の高いDIY手順を、写真付きでまとめました。
はじめに|LAN配線DIYをやった理由
- テレワーク(Teams)で安定した回線が必要
- 会社の都合でVPMを使用。通信スピードは不利な状況
- WiFiを2F中央の部屋に設置したかった
妻が通訳の仕事を在宅で行っています。Teamsで安定した環境が必要でした。VPMを経由し業務します。日本から海外、特に欧米との会議通訳を行うのはだいたい日本時間の朝か夕方です。混雑している時間なのです。これまでは2Fクローゼット部屋にNTT光→モデム→Wi-Fi→2Fの別の部屋で妻がWi-FiでVPMを経由しTeams会議を行っていました。特に夕食時は回線が混雑するようで、ここ半年で2回、通訳会議中に接続が切れて妻が発狂していました。まあ、ヘビーな内容の海外との会議中に通訳さんだけ消えるなんで考えただけでもヤバいですよね。
今回のDIYの結論
- CD16でもCat6a単線UTPは通った
- 2人作業+潤滑が必須
- WiFiの安定性・速度が改善
- テスターなしでも speedtest と IPv6判定で確認可能
- CAT 6aは良い意味で剛性がある。引っ張るだけでなく押す側からもサポートできる。
これは事前にCHATGPT君にアドバイスを受けながら、通常検索で世の中の知見と実績を鑑み私が最終決断しDIY施工を判断しました。
どうせ施工するなら、時代を見据えCAT 6aはMUSTかと考えやってみました。
一般的にはCD16にはCAT6は通せる。CAT6aは厳しい。CD22にはCAT6aは通せる。ですね。今回我が家のn:1実績ですが、CD16にCAT6aを通しましたので情報共有致します。
👇クローゼットから白いCAT6aをCD16に通した完成写真。撮影用に線は手前に出しています。

👇上記の拡大写真

👇今回有線施工した2F中央の部屋。コンセントグッとす接続部

👇上記拡大写真。

👇最終完成状態。2F中央の部屋に有線を引きこのポートからWi-Fi接続しました。家の真ん中にWi-fiを設置できました。

自宅環境と課題
住宅の状況
- 2階建ての建売住宅 2012年式。よくある一般的な日本の建売2F住宅。
- モデムは2階クローゼット内
- Wi-Fiはそのモデムの横に設置
- 本当は中央の12畳の部屋にWiFiを設置したかった
- NTT光Plala光・MAXスピード200M・V6エクスプレス契約
👇我が家のNTT光の接続部本体

👇我が家のモデム

👇我が家のWi-Fi。当初はモデムの横に配置。いまは2F仕事部屋に設置。

既設の配線状況
- CD16のCD管(思ったより細い)
- 通線ワイヤーは最初から通っていた
- 100Vコンセントの隣にLAN口(ぐっとス)が既設
- 1FリビングにはCAT5有線と電話線がCD16に2本通過済みだった。
- 1F以外の部屋にはCD管と内部ワイヤーの施行はあったが、LAN有線は施行されていなかった。
👇CR管のCUT品拡大写真。外径が20㎜前後、内径は12㎜前後。

👇水色と白の線が2Fから1FリビングにCAT5有線と電話線がCD16に2本通過済みだった。(※写真は既に完成形なので、中央に白いCAT6aが見えています。)

用意した材料・工具
購入したケーブル
- Cat6a 単線 UTP 20m(片側RJ45付き)Amazon.co.jp
- 片側を切断して使用

準備した道具
- シリコングリース
- シリコンスプレー(離型剤)
- ビニールテープ
- 軍手
- ニッパ
- ぐっとス(Keystone Jack)新築時設置済。
- ネット速度テストのURL
👇ブレーキキャリパーまわりのメンテに使用するシリコングリス

👇これも同じくキャリパーピストンの作動性を上げるシリコンスプレー

実際のDIY手順
① CD管の確認
- 太さの見分け(指でつまんで外径16mm/AW20mmくらい)
- 曲がり具合・入口形状
② ケーブルをワイヤーに固定
- 片側RJ45を切り落とし
- ビニールテープで段差をなくして滑らかに
- 固定方法のコツ(写真)
👇ビニールテープ(配線テープ)の巻き始めイメージ

👇40mm弱巻いたらワイヤーを折り返す

👇折り返したワイヤーの上からビニールテープを更に巻く

👇上まで巻いて、再度下に巻いて進行方向で引っかからないように丁寧に端を処理。

③ 潤滑剤の使い方
- 先端にシリコングリース
- 途中はシリコンスプレーを軍手に含ませて塗る
- これで摩擦低減
👇ビニールテープ付近はシリコングリスを塗布

👇挿入途中は信越シリコンをスプレーしながら軍手でなじませ、挿入継続。

④ 2人作業のやり方
- 押し係(あなた):剛性のあるCat6aは押しやすい
- 引き係(奥様):引く際に管の曲がりで引っかかるのを誘導
- テンション調整のコツ 掛け声で同時に引っ張る。40㎝くらいを5回引き込んだら休憩&シリコン離型剤
- 「押し感覚が先端まで伝わる」Cat6aのメリット
- 掛け声の合図でおよそ30㎝/回挿入させる感じ。5回やったら、休憩&シリコンスプレー塗布。
⑤ CD管10mを突破!
- 引っかかりポイント 最初が一番引っかかり感ある。2人作業の掛け声とお互いのいい加減がポイント。
- 作業中の感想 案外途中からは押す方も引く方もフリクション感はない
- 通った瞬間 シリコンスプレーの効果か、案外あっさり終了。最終的にははRJ45が付いている端まで20m通した。
- 少なくともわが家はその他の部屋も同じ方法で同じケーブルが施工可能そう。
ぐっとス(Keystone Jack)への配線
A方式/B方式とは
- T568A / T568B の違い
- 日本で販売されているLANケーブルは B方式が主流(→片側はRJ45そのまま使用。片側は切断)
- ぐっとス側もB方式に結線
実際のぐっとスへの結線写真
- カラー順
- 工具不要タイプの押し込み方
- 失敗しやすいポイント
通信確認(テスターなしでもOK)
確認方法
- speedtest インターネット回線の速度テスト | Fast.com
- IPv6判定サイト あなたの IPv6 をテストしましょう。
- 有線直結/WiFi経由/DIY経由で比較
実際の計測結果
- Cat6a直結 → 最大速度
- WiFi → 安定度(直結同等)
- VPN / Teamsの体感改善
①BEFORE Wi-Fi接続超不安定だった部屋
Wi-Fiルーターが置いてあったウォークインクローゼットの部屋から壁/ドア2枚を挟んだ2F中央の妻の仕事部屋の施行前のスピードTEST結果。

②AFTER LAN有線施行し、Wi-Fiを同一部屋内に設置
CD管にCAT6aを通し、2F中央屋内にLANポート設営。このポートにWi-Fiを接続し、この部屋のPCで計測した状態。

③AFTER LAN有線施行し、LANケーブルPC直結
同一条件下データ計測中。
実際にやってみて分かったこと
- Cat6aは太くて硬いが、CD16でも通る
- 潤滑剤と2人作業で成功率大幅アップ
- 片側RJ45は落とす
- 引っ張り担当と押し込み担当とのチカラ加減比率イメージは4:6だった。(引く係は4)
当初はもっとグイグイ引っ張るイメージでしたが、かなりスムーズで、どちらと言うと押し込み側の方が積極的に入力した感じでした。引っ張る方はあくまでも、タイミングを合わせて、先端を確実に正しい方向に誘導することに集中できれば、チカラはいらない感じでした。今回引っ張り担当は妻でした。
使用した工具・材料リンク
- Cat6a 単線 UTP ケーブル(20m)Amazon.co.jp
- シリコングリース Amazon.co.jp
- シリコンスプレー(離型剤)Amazon.co.jp
- ぐっとス(Keystone Jack)新築時ついてるもの。
まとめ|CD16でもCat6aは通る!
- 2人で確実に成功できる方法
- モデム→WiFi位置の最適化でネットが安定
- 今後のDIYにも応用可能
■ 潤滑剤
👉 「作業を一気に楽にしたアイテム」
サンワサプライ ツメが折れない CAT6a LANケーブル 単線 UPT 20m Amazon.co.jp


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