2stバイク、たまに乗ろうとするとエンジンがかからない~どうしたらいい?
先週末乘ったのに~。1週間前は調子よかったのに今週末はエンジンがかからない~!
私のKX100はなんで今日はエンジン掛かってくれないの???
えー!
って事、たまにありますよね。
2stエンジン謎の気分屋的問題。
今日は、このような2st 50、80、100、125、250、500(笑)ユーザー向けに
その場での対応と今後の対応(再発防止)を4つご紹介します。
1週間前には動いたのに今朝は始動しないー!そんな時の対処方法
安心してください。
プラグを替えましょう。
これです。

1週間前に乘ったのならば、まあ間違いなく不具合があるのは今朝のプラグの状態が悪いだけです。
プラグを替えてしまいましよう。きっとエンジンは掛かります!
取り急ぎVプラグかどうかなどの型番が完全に一致していなくてもいいです。
基本寸法が同じものは南海部品等にも今でも売っています。速攻買ってきて組み替えてみてください。
きっと掛かります。原因がプラグかどうかが判明するだけでも気が休まります。
理由や原因、今後の対応は今からお伝えします!
なぜならば、原因系の4つ
考えられる原因系結論を4つ先にお伝えします。
先週末の最後の走行は8の字だった
→8の字は負荷が低いのでプラグがかぶり易い。先週末の最後の時点ですでに若干調子を崩していた。
厳密に言うと8の字をやるならプラグの熱価を落とした方がいいです。8番なら7番とか。
1週間バイクを保管していたが、ガソリンコックがONのままだった
→コックがONだとガソリンがキャブに大気圧で供給され続ける。少なからずENGに流れ続ける。
再始動時にプラグがかぶる原因になる。
2stキャブ車、元栓は都度開け閉めするのはルーテイーンです。
昔ヤマハの光安鉄美選手はレースのホールショット後、最初のジャンプの空中でコックを確認していました笑
1週間バイクを保管していた場所が地面が少し斜めで、なおかつサイドスタンドで保管していた
→キャブが斜めだと、フロート油面が斜めとなり、規定位置までガソリンが供給され続けようとする。
オーバーフローしたガソリンは、エンジン内か、ENG外に漏れ続ける。

1週間保管していた場所がクルマの中だった
→くるまの中保管は、揺れます。クルマを運転すると揺れますし、駐車中でもハイエース等は風で揺れます。
揺れるとキャブはオーバーフローしますので、ガソリンは内外に排出されます。一部はエンジン内に
流れて行きます、
以上4つが考えられる原因系です。
超簡単に書きましたが、大きくはこの4つです。
そのメカニズムと今後の対策
8の字走行の後はスタート練習で〆にする
私もやります。だいたいみんな、走行開始か走行終わり。
2stバイクで8の字走行行うと別途記事でお話したように、エンジン負荷がとても低いモードなので、
2stオイルが過多供給されている状態となります。
不完全燃焼が発生しやすく、不完全燃焼したガソリンや2stOILがそのままエンジン内に滞留します。
燃焼室内やチャンバー内、サイレンサー内に付着しそのまま固まります。
一部は排出されます。サイレンサーエンドピースから黒く流れるOILはこれです。
よって対策は
8の字走行やった後は最後は2~3周はフルコースを走るか、ストレート全開走行ができるところを
数本は往復し、不完全燃焼して溜まったカーボンを焼き排出させておきましょう。
これ、バリバリ重要です。儀式というか、ルーティーンのようなもの。
乗らないときはガソリンコックはOFFにする
バイクのガソリンタンクって大気圧を使った自然落下によって燃料供給しているので、
元栓の位置づけとして、ガソリンタンクにはON/OFFのコックが付いています。
そしてキャブには、フロートバルブという構造備わっています。
観葉植物への水やり商品やトイレタンクのようにある一定の位置まで水を供給し、
減ったらまた自動で供給されるフロートと栓の構造が付いてます。
これ付いてるんだから大丈夫じゃーん? 別に元栓とかイチイチ開け閉めしなくてもってそうなんですが、
フロートバルブは漏れます💦。
バルブシール部の摩耗劣化による基本的シール不足。フロートの揺れ(油面の揺れ)による不要な燃料の供給。

ここが漏れると、ガソリンはちょっとずつ供給され続けて、
一部は外に排出、一部はそのままクランク室に供給されて溜まり続けます。
エンジン再始動という観点だけで考えるとバイクの下にガソリンがちょっと漏れてるのは
まだ良いのですが、内部に流れ続けると、再始動では大変苦労します。その生ガスを排出させるか、
燃やさなければならないので。だいたいその過程でプラグ1本は被って逝ってしまいます笑
ガソリンコックは停車時は必ずOFFにしましょう。
水平な場所に両足スタンドで保管する
バイクの駐車場所が微妙に斜めなことは良くあります。
しかし、2stオフロードユーザーは特に注意しなければなりません。
バイクが斜めだと、キャブも斜めです。キャブが斜めだとキャブのフロート室も斜めになっています。
オーバーフローが始まる角度に割り込んでいる可能性があるのです。
するとガソリンの供給が始まってしまいます。そうです、エンジン内まで大量のガソリンが溜まるのです。
1週間分。。。。。

そしてもう一つ、サイドスタンド駐車はあまりよくありません。
バイクが斜めになりますが、車両のリヤサスのセッテイングによってその斜めの角度は千差万別です。
別途記事にしていますが、リヤサスはサグ調整しますよね。 セッテイング違いや車両によっては
サイドスタンドで0G保管しようとするとバリバリ斜めになる車両ってあると思います。
サイドスタンドの足の長さはノーマルのまま、リヤサスをいじっている場合、
このような事象になる場合が多いです。
例でいうと昔のCRM250やXR250、XR400がサイドスタンド停車時の斜め度合いが激しかったです。
サイドスタンド駐車での車両ってリヤサスがふわふわしている場合が多いですが、
揺れるとなおさらキャブはのフロート室の油面は暴れますのでオーバーフローします。
ガレージ停車中でも、地震や人がちょっと触れた際にふわふわ動くとオーバーフロー
する可能性はありますので、サイドスタンド駐車はご注意です。
車両の停車は両足スタンドで水平にして保管することをお勧めします。

バイクはガレージに保管してあげる
クルマの中の振動って特殊です。バイクが走行中に受ける振動と異なる場合が多いです。
例えばバイクでは遠心力がかかる場合はバイクはバンクしていますが、クルマの中で移動中に、遠心力を
受けた場合はそのままの角度で受けます。よってブリーザーなど思わぬところが漏れたりします。
また、細かな振動も通常走行にはない挙動だったりしますので、キャブのオーバーフローも
激しく発生したりします。
フォークシールやチェンジシフトスピンドルのオイルシールもトランポ内で謎の漏れを発生したりします笑。
トランポに積むときは必ずガソリンコックはOFFにしましょう。
そしてバイクの保管はできればガレージで保管しましょう。
まとめ
2ストバイクが1週間前は調子良かったのに今日はエンジンがかからないというとき、
プラグを替えてみる。
保管状態に不適切なことがあった可能性があるので、今後は以下に注意してみる。
①練習終わりは8の字で〆にせず、ストーレート全開走行を行って〆にする。
②保管時はガソリンコックはOFFにする
③サイドスタンドで駐車保管せず、両足スタンドで水平保管する。
またね。
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