リヤサスを入りやすく!バネ下をできるだけ動かすと良いです
サンドコースはアクセルを容易に全開にできるようなセッテイングにすると良いです。アクセルを開けてトラクションがかかるとバイクが安定します。安定すると余裕が生まれます!コーナー立ち上がりで微妙なスロットルワークが必要なバイクセッティングではなく、アクセルが開けやすいセッテイングを目指します!
サンドコースの特徴
サンドは路面の凹凸が大きい。
サンドは走行抵抗が大きい。
サンドは真っすぐ走る事がまず難しい。
サンドはハンドルを取られる。
サンドはリヤのトラクション感を得るのは難しい。
ハードパックのようなリヤタイヤの強い明確な接地感は得られない。
サンドのコーナーは綺麗なバンクは存在しない。
サンドのコーナーは躊躇するとハンドルが切れ込む。
サンドはアクセルを開けてトラクションさせる事ができると安定するが、アクセルを緩めた途端挙動が乱れる。
サンドはメリハリのある走行が必要。
サンドは乗れて来るとエンジンの全開率が高く負荷が高い。
サンドはマッド走行に少し近い。

具体的にはどういうセッテイングなの?
ハードパックのコースと比較すると、
・リヤのサグは多めに取る。
・リヤの高速COMPを少し抜く方向
・リヤの低速COMPも抜く方向
・リヤの伸び側も抜く方向
・リヤのバネレートを少し下げる
・フロントフォークの突き出しを少なくする(フロントを高くする)
・リヤが常に低いと曲がらなくなるから伸びは必要。
どうしてそんなセッテイングがいいの?
サンドコースって路面が波打っていてサンドなのでやわらかくて、明確なトラクション感がつかみにくいです。
実トラクションもかかりずらく、トラクションが安定してかかり続けさせることも難しいです。
ハードパックより路面の凹凸がありとても不安定です。
よってバネが硬く減衰が付いていると、バネ上の車体側そのものの姿勢変化が多き過ぎてとても不安定になります。
またサンド路面の大きな凹凸にリヤタイヤが追従しない場合唐突な空転が始まり、左右への滑りも混ざり
いよいよ不安定となります。
よってハード路面のMX走行よりもリヤサスペンションの追従性には気を遣う必要があるのです。
サンド路面の大きな凹凸に対して素早くサスが入り、素早く伸びる必要があります。
そうなんです。ハード路面より減衰は抜く方向になります。
バネ下をできるだけ動かしてください!
伸び側がとても重要です。適度に伸びなければリヤがどんどん入り続けてフルボトムし、一気に姿勢変化します。
仲間にバイクのサスペンションの動きを見てもらい、フルストーローク使えているか見てもらうといいです。
減衰は抜きたいのだけれどその際の注意点
リヤの減衰を抜くとバネの素性が際立ちますよね。バネレートと取り付け荷重(サグ)です。
バネレートと取り付け荷重(サグ)がライダーに合っていれば、減衰は抜いてもあまり違和感は
無いのです。しかし例えばバネレートが加速時に沈むリヤサスの荷重に勝ってしまっていると
アクセルは開けにくく、しゃくれるようなピッチングモードが増えます。
また、バネレートが加速時に沈むリヤサスの荷重に負けていると、リヤサスが下がりすぎて
ギャップでフルボトムを起こします。
フルサイズモトクロス車の多くの場合、中級ライダーや日本人の平均的な体重に対してリヤサスのバネレートが
硬すぎる場合が多いように感じますので、サンドで減衰を抜くとピッチングが増えて乗りにくいと感じる
場合が多いように思います。しかし、ここで減衰をある程度抜くことができなければ、サンドコースでは
なんだか全くうまく走れなくて面白くないと感じるのではないかと思います。

それは、そもそもバネレートの選定が完了できていない事象ですので、サンドで悩んだらまずリヤの
バネレート選定に立ち返って頂きたいと思っています。
その次の課題、コーナーリング!
サンドコースでストレートを安定して走行できるようになると、次に対応せねばならないのはコーナーリングです。

ハードパックのコーナーとは異なり、明確にセッテイングとスキルの差が出ます。
一つ言えることはハード路面よりも減速は強制的にかかり、フロント荷重も勝手に増えます。
また安定したバンクが続いているわけではありません。
見つけたクリッピングポイントで確実に方向を変えきる必要があります。
ハードパックのコーナーリングのように惰性では曲がる事はほぼ不可能です。

クリップでアクセルを開けて曲がる必要があります。基本に忠実なコーナーリングが求められます。
よって、全閉からコーナーリングにアプローチしたときにアクセルが開けやすく、
リヤタイヤに荷重をかけたい時に一気にかけることができるセッテイングになっているかがとても重要です。
アクセルを開けたときに明確にリヤが下がり、フロントは軽くなるようなピッチングしやすいセッテイングだと
BESTです。
アクセルワークだけでも前後に良く動くサスが良いです。
リヤのCOMPは抜く方向で、リヤの伸び側も抜く方向です。あえてピッチングするバイクのイメージです。
YAMAHAのSDR200ってみなさん乗ったことありますか?あのバイクってウイリーがとてもし易いバイクです。
あのイメージです。
まとめ
サンドセッテイング!
サンドは路面の凹凸が大きい。
サンドは走行抵抗が大きい。
サンドは真っすぐ走る事がまず難しい。
サンドはリヤのトラクション感を得るのは難しい。
ハード路面のようなリヤタイヤの強い明確な接地感は追い求めない。
よってリヤサスは良く入り、よく伸びるセッテイングにしてリヤタイヤがサンド路面から離れないようなイメージの
セッテイングを心がける。
コーナーリングは惰性では曲がれないので、より基本が求められる。アクセルを開けて曲がる事が出来るか。
アクセルを開けて曲がりにくい場合は、リヤの減衰を極限まで柔らかくすると良くなる方向。
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