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足がとどかな~い!バイクのシートの削り方!グッズ紹介

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シート高が高くて困る問題について

街乗りバイクでも、モトクロス車でも、そもそもシート高が高くて足が届かない不具合ってよく聞きます。

この問題によって、多くの人はそのバイクの選択をあきらめる人すらいます。

だって、シート高ってバイクの乗る上でとても重要な要素ですよね。

モトクロス車においてはシート形状の適正化や改修はユーザーがルーティンのように行う事が大変多いのでその作業を少しお伝えします。

その作業を応援しますぜ!

DIYそんなに難しくないです。

最後に世の中で手に入るバイクのシートリペアグッズもお店と一緒に少しご紹介します。

やっぱね、自転車競技車両と同じでMX車両は、ハンドル、ステップ、シートは結局のところユーザーに合わせて調整すると”速く楽にそして安全に”走れるようになります。

とても大切な合わせ込み作業です。

シート改修に必要な道具

今日はシート表皮を剥ぎウレタンを削り、そして表皮を再度張るものをご紹介します。

工程の順番ごとに

・小さめのマイナスドライバー

・ラジオペンチ

・ワイヤーブラシ

・エア―タッカー(家庭用椅子の表皮張り用のバネ式ホッチキスでもOK)

以上です。

シート盛りってのもやります。それに必要なグッズも世の中には売ってます。また次回紹介します。

工程を簡単に説明

DIYとしては家庭用椅子表皮の修理と同じレベルですので、簡素に行きます。

①表皮を張って固定しているタッカーをマイナスドライバーでこじって起こす。

②ラジオペンチでその起こしたタッカーを取り外す。

③シート表皮を剥がす。

④シートベースとそれに張り付いている成型シートスポンジのみの状態にして、改めて車両に取る付ける。

⑤車両に固定したまま、どこを削るか決めてマジックで記す。

⑥車両に付けたままワイヤーブラシでウレタンスポンジを削る

⑦車両からシートを取り外して細かい部分を削り仕上げる。

⑦エアブロー後、シート表皮を張る。

終了。

作業注意点

①②の作業はタッカーを丁寧に取り外す必要があります。取り外す際にマイナスドライバーやラジオペンチで、

シート表皮を破ってしまうことがよくある。破ってしまうと、再張りつけ時に表皮を固定する部分が減る。

新品のシート表皮は8000円くらいしますぜ。

③表皮を剥がしたら、だいたいの場合湿っていると思うので、1WEEKは干して乾燥させる。

ウレタンスポンジは湿っていると削りにくいです。

シート表皮は一回全部取り外すことをお勧めします。

スポンジを部分的に削るからといって、前半分だけ剥がして作業しても結局しわが目立って再度全面張り直しってよくあります(自分も無精なのでたまにやる笑)

④シート単体ではどこをどんな形状にするか分からなくなってしまうので車両に取り付けて決めます!

またがって何度も確認することになります。クルマやバイクのデザイナーのように眺めて削ってを繰り返して納得の形状にしてください!

サイドスタンドではなく、両足スタンド上で作業は行う事がBESTです。

⑤車両に取り付けたまま、削ることをお勧めします。座面の平面部分の前傾角度や段差を設ける場合の

位置判断には車両につけている状態でなければやりにくいです。

また、左右均等に形状を仕上げるにも車両に付いている状態で作業を行うのが良いです。

⑥ベルトンやグラインダーなど電動/エアーツールを登場させたくなりますが、

私の結論はワイヤーブラシが良いです。なぜならば、エアツール等はミスするとウレタンスポンジが

一気に削れてしまい残念な事が良く起こるから笑。

ワイヤーブラシは基本形状を出す作業と仕上げる作業の両方を行う事が出来ます。

相手はウレタンスポンジですので、想像以上に容易に削ることが出来ます。

⑦端の方の仕上げは車両からシートを取り外して単品にして行います。ウレタンが、シートベースから

剥がれてしまって作業しにくい場合はボンドで接着させながら行います。

ウレタンを盛る作業にも通じますが、ボンドで接着する際の乾燥保持工程は、何かひもでボンレスハムのように

ぐるぐる巻きにして数日乾燥させ接着させます。

⑦シートと車両と自分をエアブローします。特に車両に残っているウレタンスポンジ削りカスは

EXHまわりに付着していると溶けてまあまあ大変なことになります。

機能/性能/耐久性に関わる注意点

・削る際にはまず、シートベース形状とウレタンの厚みを確認します。

シートベース形状は案外凹凸があります。剛性UPやシート下の臓物レイアウト効率UPの為です。

また、ウレタンスポンジとシートベースの間に発砲スチロールがが入っている場合があります。

発砲スチロールは軽量化の為です。ウレタンスポンジは案外比重が重いのです。

これらを考慮するとウレタンの削り代は少ないということが良くあります。穴が空いたり、すぐに

シートベースに到達してしまう笑ので、よく観察してから改修を開始します。

・バイクの乗車1Gでのシート座面の基本乗車位置の前傾角度ってかなり重要です。

前傾角度は乗車中のバイクの加減速時の着座安定性確保にとても重要です。

また、そのBESTな前傾角度がつくられている位置が前後方向のどこにあるかとても重要です。

最初はそのバイクの払い出し状態の基本形状を参考にしてそれをデフォルメすることをお勧めします。

それからシートの幅形状について補足します。

オフロード車でシートの高さ方向を削りすぎると、シート座面の幅が気になるようになります。基本的な断面形状が台形だからです。

シート全幅はあまり削り代が無い場合が多いです。

足つき性を確保したい場合は最初にシート高さを削るのではなくて、最初にシートの一番高い部分の

縁を削る事をお勧めします。幅を狭めるために縁(要するに面取り)を削るだけでも足つき性はバリバリ向上します。

シート基本形状について

昔のバイクでCRM250やXR650というバイクがあります。

MX車では1991 CR250(リックジョンソン、JMB)などの時代です。

シート形状は通称”バナナシート”と呼ばれるような車両中央が大きく低くなった形状でした。

結構収まりがよく、普通に乗るとまずこの引っ込んが部分にハマり込んで乗ることになります。

しかしこの定位置、よく出来ていて想定される多くのシチュエーションにすべてオールマイティに全方位に対応する乗車位置でした。

エントリー層から中級及び上級クラスのライダーに至るまで、このシート形状に誘われる

ポジションにとりあえず座っていれば、かなりの走破性を保証してくれもものでした。

これって、シート形状も要因の一つですが、

エンジン搭載位置から生まれる重心位置や、ステアリングヘッドパイプの位置、サスの基本特性など

完成車レベルでセットとなって開発された一つのゴールデンポジションでした。

引用元:本田技研工業(株)CRM250

一方、現行車両CRF450RなどのMX車は シート形状前後方向で高さの違いは少なくほぼフラットな

平均台のようなものとなりました。ライダーには自ら前後方向に動き積極的にあるタイミングで

シートに荷重することを要求されます。積極的に荷重しなければサスが入らないから。よって現行モデルのオフロード車のシートを削る場合は

中央位置のみを下げるだけでなく、できるだけ前後方向全体に改修する必要があります。

実際は前後方向特に前側は削り代が無い場合が多いですが、頭の片隅置いて改修をしてみてください。

写真は1つ目は2019年CRF450のシート基本形状(無改修)

2つ目は2022CRF450(2st500)のシート基本形状(無改修)

です。フラットで、2022YMの方がウレタン部分の厚みが少なく削り代は既に少ない状態です。

まとめ

オフロードバイクのシートを削るときは

シートベースの凹凸形状とウレタン内に潜む発砲スチロールの存在に気を付けて

ワイヤーブラシでスポンジを削る。

特に街乗りバイクのシートを削る場合は、着座座面の前傾角度に気を付けて削る。

前傾角度はバイクの加減速時の着座安定性確保にとても重要。

シートも消耗品の一つです。何よりもまず、自分のバイクが乗り易いものになる様に気兼ねなく削ってみてください。

それではまたね

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