【保存版】モトクロスのニーブレース問題|高すぎるけどどうする?

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モトクロスを始めると、すぐに直面するのが「ニーブレース問題」。
安全のために必要なのはわかるけど、値段を見てびっくり……10万円前後するものも珍しくありません。
「本当に必要?」「ニーブレースじゃなくても大丈夫?」と悩む人は多いはず。

この記事では、なぜニーブレースが高いのか、代わりにどうする選択肢があるのか、そして実際に僕がどう考えて使っているのかを正直にまとめました。
これから装備を揃える方にとって、きっと判断のヒントになるはずです。

結論です!1年乗って、楽しいなら段階的にアップグレードがお勧め!

モトクロスはペースが上がってくると、足を付くことが増えます。確実に膝のじん帯を痛める確率が増えていくんです。おそらく避けられない。よってあまりスピードが上がらない最初の1年は高級なニーブレスは必要ありませんので、継続的に乗るならば、あなたのスピードに応じて段階的に膝のサポート力の高いニーブレスにグレードUPしていくことをお勧めします!

これ最近再度作って頂いたニーブレースです。

ニーブレスの必要性

モトクロスを楽しむ上でスピードを上げていくと必ずマシンのスライドコントロールとの闘いになります。フロントタイヤが滑ったり、リヤタイヤが滑ったり。大小のスライドに対して足を地面に付いて転倒を回避しながら走ることになります。おそらくこれはMXにおいて自然なマシンコントロールです。

その際、体重がのった状態で足を地面に付くとそのまま足を持っていかれる事になりますので、不自然な捻りやねじれを膝に受けることになります。

もちろんMXにおいて足を地面に付く時のテクニックもありますし、練習はするものの、大小挙動に対しては極端な対応をとっさに無意識にすることになり、膝への負担が高まります。

これはロードレースにはない怪我の一つです。

ニーブレースの目的

ニーブレースは左右に金属のヒンジが付いているため、一見すると左右方向の膝のねじれをメインにサポートする補助装具だと思われがちですが、ケガの多くは膝の前後方向のじん帯損傷です。前十字じん帯です。

ニーブレースを正しく装着することによって、膝の前後方向の無用なズレをサポートします。

これは例えば体力がある時間帯ならば膝周りの筋力によって保持できる外乱外力がありますが、疲れて来た時や明らかに筋力で保持できる荷重以上に外力外乱荷重を受けたときにはじん帯にまで直接荷重がかかり、耐えきれない場合はじん帯の損傷につながりますので、これらをサポートするためのいわゆるスタビライザーとなります。

クルマ/バイクではお馴染みのスタビライザーはメインフレームの強度や剛性、サスの減衰を邪魔せず、アライメントを常に正しい位置に向かわせるようなサポートを行う器具ですが、それと同じ役割です。

微妙な剛性バランスと後付けですが保持/フィット性が求められます。

これは過去に使っていたニーブレースです。年季入ってますが、これにたくさん助けられました。

ニーブレースを装着していない場合どうなるか

前にも書きましたが、MX走行ペースが上がってきて足を付いてスライドコントロールするようになってきたときに、まれに 膝のじん帯を痛めます。まれですが、痛めると骨折以上に後々まで残るケガとなります。

骨折は適切な処置を行えば多くの場合、骨はまたくっ付きます。私も多く骨折しましたがくっ付いています。しかしじん帯は伸びた場合は多くの場合そのままです。切断すればそれもそのままです。じん帯再建手術の難しさは皆さんの知っているように時間とリハビリを要します。

保険に入り事後対応するか?高いけど事前に備えるか?

私からの結論、アドバイスは皆さんのレースペースによってニーブレースのグレードを判断していく!です。明らかにスピードが遅いのに最初から高級なニーブレースは必要ないと思います。それよりも、上半身や肩を守るガードにお金をかけた方が良いです。

障害保険の相談もたまに受けますが、ケガした後では遅いこともありますので、守れるものは事前に自腹で守ることをお勧めします。その際に皆様のレースペースに応じて怪我しやすい場所は変わっていきますので、それをご理解頂き適切に対応していくと体にもお財布にも優しいかなと思います。

初心者:肘ガード、肩ガード、足首ガード。(転がるような転倒モード。ブレストガードで上半身を守る

中級者:膝ねじれガード、腹まわりガード。(転倒を我慢するモードが多い。ニーブレースで膝を守る)

上級者:首ガード、手首ガード。(大ジャンプリスクモード。ネックブレースなどで過度な局所荷重分散)

上記のように、ニーブレースは中級者からその品質を気にすると良いと思います。

お勧めの市販ニーブレース

私は20代に膝を壊したあと病院で作って頂いたニーブレースを愛用しています。市販のモノもTRYしましたが、若干O脚なこともあり骨に当たって違和感があるので、フルオーダーの装具です。

装具屋さんの技術者さんもおっしゃっていましたが最近は市販で汎用品でもとても良いフィット感と機能を備えたものが大変安く手に入る時代です。

ぜひ皆さんは上記参考にして頂き、その走行スピードから生まれるリスク頻度とお財布を天秤にかけて適切なグレードのニーブレースを選択してください。

Asterisk Ultra Cell 4.0 ニーブレス 左右セット

私も使った事があるアステリスクセル。市販品の中では抜群のフィット感の良さです。そのポイントはももの保持部分とすねの保持部分のフレキシブルな構造にあります。ニーブレスの世界でも軽量化や見た目の商品性UPから上級者向けはカーボン素材を使う事が多いのですが、製法上ワンピース構造になり易いです。ワンピース構造は見た目かっこいいのですが、個人差のある足の形に合っていないと違和感が発生します。特にカーボンという硬い素材でのフィット感の不自然さは、そのままももやすねへの局所的な負荷となり最悪の場合そこをケガすることがあります。その点、このアステリスクセルは初期型から多くのモデルで、足への固定部がフレキシブルな構造を取っています。これによって装着後、激しい動きをしても違和感なく、そして膝関節のサポートは適切に行ってくれるという優れものです。

3つのお勧めの中では最も高価ですが、私の市販品お勧めNO.1です!

引用元:Off1.jp

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ニーブレース LEATT 22 Z-FRAME (左右セット)

ネックブレースの世界ではもはや老舗のLEATT社。その会社が販売してるニーブレスです。アルパインスターズ同様化かそれ以上に樹脂素材を使った安全装備に特化した製品を販売している会社だけあってその製品は低価格帯から上級者まで素晴らしいものが多いです。LEATT22の最大の特徴は低価格ですがサイズが豊富なこと。基本構造が上級者向けと同一なこと。もも、すね部の保持構造がアステリスクセル同様に過度な剛性を出していない事による高いフィット感です。私はLEATTの超初期型を使用したことがありますが、同様な値段で現状この最新モデルの仕様は素晴らしいの一言です。このモデル一見剛性が無さそうに見えますが、実際もそうです!しかしこのくらいが実は丁度いいです。特に初心者の皆さんは付け慣れないとただの違和感のある鎧に感じて逆に運動性を損ねる原因になると思います。この製品はニーブレスを初めて付ける初心者の皆さんにお勧めです!

引用元;LEATT 

Pod K4 2.0 ニーブレース 左右セット

アステリスクセルとLEATTの中間の値段帯に私が選んだのはPod K4。これは使用したことは無いですが、値段とその基本骨格から、わたしが今市販の汎用製品を試すならコレ!ということで選びました。やはり私が選んだポイントはももとすね部のフレキシブルな保持構造です。フルオーダーならこの部位までワンピースでもありですが、万人向けにはこの形状が最善だと思われます。またスペアパーツも豊富にあるので、ハードに使う中級者の皆様には今最もお勧めの製品だと思います!RSビートル一押し商品です。

引用元:Pod K4 

まとめ

今日はニーブレースについてでした。骨折以上に完治には時間がかかるケガになるじん帯損傷を抑制してくれます。ただし大変高価なので、皆さんのスピードに応じてそのグレードを上げていくことをお勧めします。最初は廉価で低剛性、保持力が弱い物。スピードやペースが上がってきたらその大きな挙動に応じて膝のサポート力が強い物にグレードUPしていく。フット感は大変重要で、フルカーボンに拘らず、動きやすい違和感のない製品を選ぶ。市販品にも形状差があるので、メーカーを変えて足にフィットするものを選ぼう!

またね。

Asterisk Ultra Cell 4.0 ニーブレス 左右セット

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