かつての“2スト最強モンスター”CR500。その部品をまさかのチャンプCXに移植!?
しかも今回は、長年モヤモヤしていたオートチョークを手動化して、信頼性を大幅改善!
当時の構造を知っている人ならニヤリとする、ちょっとマニアックで懐かしい整備ネタです。
レストア派も旧車モトクロス好きも、ぜひ最後まで読んでいってください。
CHAMP CXのオートチョークがまた調子悪い~
今日は作業ネタです!私のCHAMP CXのオートチョークの動作に信頼性無いので、手動化しました。純正が壊れていて数年前に市販のリペア品を買いましたが、また壊れたようです。
このオートチョーク結構くせ者で、壊れると基本的にはチョークが作動した位置で壊れます。よって濃いのでエンジンは掛かるのですが、走行始めると調子悪い事に気が付きます。

また私の事象では、オートチョークの作動が不安定で、作動したり、しなかったり、中途半端に作動していたりで、やはりこれから多少ENGに手を入れていくうえで、バイスターが不安定だと怖くて燃調を詰めにくいので、何とかせにゃーならないと思っていました。
不安定なオートチョーク作動状態でキャブセッテイングミスって焼き付きとか勘弁して~。
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ネット検索するとHONDA車用はオートチョーク手動化キットが売ってる!
HONDA車のKEIHINキャブレター用はオートチョークの手動化情報が結構ヒットします。また手動化キットも販売されているようです。しかしYAMAHAのJOG系CHAMP系のオートチョークの手動化については情報が少なく、また手動化キットも販売が無さそうです。
HONDAユーザーで👇で用が足す場合はどうぞ!
1980年代に流行ったミニバイクレースのスクーターノーマルクラスレースに出場した車両はオートチョークは一般的に固定化したそうなのですが、当時のヤマハユーザーはどんな方法で固定したんだろう?とか考えながら、今回私なりに分解and手動化しましたのでご紹介します!
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結論。YAMAHA用は無いから作る!出来上がった完成品はこれ。
YAMAHA CHAPM CX ノーマルキャブのオートチョーク手動化の完成品と中身。参考になりそうでしたら製作してみて下さい。
完成品全体像
外観BODYはほぼそのまま使用します。一旦CUTし長さを最適化しました。


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中身
重要な機能部品の一つである、バイパス通路を遮断したり開けたりするバルブというかニードルcomp部品はそのまま使用します。今回は特に確実にバイパスが閉じる位置に保持される事に注意しながら、長さを現合で決めます。

今回の最大のポイント
必要なもの①CR500のチョークか相当品
今回最大の特徴はその辺にあったCR500のキャブ”KEIHIN PJ38”の壊れたチョークノブってかバイスターを部品取りしたことです!たまたまあったので、これを使いましたが、少なくとも構造はKEIHIN PWK 36等のバイスターと同一だと思います。もちろんそれ以外のキャブ車のバイスターも使えると思います。
これが部品取りにあったPJ38キャブ!今、私のCR500はPWK38を付けていてあまり不具合は無いのでこのキャブの登場の機会はいまのところありません。しかしなんだか可哀想なのでバイスターのパーツ在庫調べたら純正がまだありました。4600円!高いけど買ってしまいました。

必要なもの②穴が空いたM8ボルト
M8で中心に穴が空いたほぼ全ねじのボルトが必要です。私はまたそこら辺にあったM10のアルミのブレーキホースバンジョーボルトを改修しました。実はこのアルミボルトを改修する前に安い鉄ボルトをベースに中心に穴をあける加工を頑張りましたが、φ2以上に穴をあけようとするとドリルを何本か折ってしまい断念しました。DIYでボルト中心に真っすぐφ4くらいの穴を同心で開けるのは至難の業ですね笑。
よってちょっともったいないですが既に中心に穴が空いているアルミのバンジョーボルトをM10で大きかったのでM8に改修してカット、マイナスドライバーで締め込めるように改修しました。


必要なもの③M3のねじ
このM3のボルトは上記で製作した中心に穴が空いた全ねじボルトとセットで使用します。長さ40mmくらい。

必要な汎用工具
M3タップ、M8タップ

組立てながら説明します!



改修ポイント
ここにM3ねじを立てます!!!
私がベースにしたPJ38はこの位置でバイスターの構造物が折損していました。なのでここにM3ねじの下穴を開けてタップをかけました。かなり丁寧な作業が必要ですかね。
ま、失敗したら他の構造を考えましょう!ってくらいでTRYしてみてください。

M3タップ。10㎜は切れます。

こっちもねじ立てます。M8を樹脂の黒い部品にタップかけます。

手動チョークASSYの組み立て
まるでパーツリストのように並べてみました。全容はこんな感じです。




このシルバーの樹脂はベースとなったオートチョークBODYを切断面で再度合体連結する為のフランジです。いわゆるインローで下側BODYと上側BODYをイイ感じに軽く圧入させます。最後に木ねじで上下4か所止めました。またばらすかもしれないのでボンドはやめときました。


完成車組み付け&本日の出来高⁉️
組立開始です。キャブインシュに取り付けました。ちょっと奥の方で手ですが、バイスターの操作はできそうです。

最近購入したNKの240㎜汎用サスとのクリアランスもバッチリ!!!

次にエアクリーナーBOXを付けました。見える見えるまだ手が入るからきっと手動チョーク使える!!まだ大丈夫。

シートカウル取り付けました!ウオー見えない。

最後にモール取り付けました。もはやまったく見えなくなってしまいました。手、手も入らん。

しかし、今回は動作が不安定なオートチョークから解放されて、シンプルにキャブセッテイングが出来る環境が整ったので良しとしますかね。
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まとめ
はい。今日はヤマハ JOG系、CHAMP系の壊れやすいオートチョークの手動化改修でした。ポイントはアルミのバンジョーボルトをベースに部品を1つ製作すること。チョークノブ側はM3のねじを立てる事でした。
チョークノブは私の場合はたまたまあったCR500の壊れたチョークノブを使用しましたが類似構造のモノならばこのネタ同様の手法が取れると思います。
チョーク本体となるニードル及びそのBODYは壊れたオートチョークの中身をそのまま使用。
そして最後のオチは、チャンプcxの場合、手動化したチョークには全く手が届かない(´;ω;`)。
だって初代タクトは量産でもほぼキャブむき出しで大丈夫だったから、今回もなんとかなると思ったのにー。
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またね!







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