自分にあったバネレートのスプリング選びはMXで楽しく走る為に一番重要です!
モトクロス車両はポジション出しと、バネレート選定がとっても重要です。
バネレートは特にまわりのエキスパートに言われなければ最適なものをTRYしない場合が大変多いアイテムです。
今日はみなさんそれぞれに適切なバネの硬さ(バネレート)の選定方法を説明します。
モトクロスに乗る事がより楽しくなります!
バネの選定方法の一つ目 レースサグを実測してバネ選定する
モトクロス車両に人が乗ったときにリヤサスが沈み込んだ量です。
マニュアルによると 空車0Gー乗車1G=105~110㎜に設定するとあります。
モトクロスではだいたいストロークの1/3を乗車1Gで沈ませてセットアップします。
友達と2人で測定してみたください。
バネの選定方法の2つ目 データーベースに体重を照らし合わせてバネ選定する
テクニクスさんのHPに掲載されているシステムに必要事項を入力すると、SPGレートを教えてくれます。
これ私の実測値から選定した結果にかなり近いです。すご!
最適SPGを出すことが出来ます。↓
最近のHONDA車のセットアップ基準値
2017年モデルあたりから、105~110㎜を取る必要があります。
鉄フレーム時代からアルミフレーム初期まではは90~100㎜でした。
以前に比べ下ぶりを大きく取ってより追従性を狙っていますが、そのセットアップが良くないと
余計なピッチングを感じてうまく乗れません。
それまでの年式は結構締め上げても乗れるのですが、2017以降は
マニュアル通りサグを取らないと、ブレーキングでのリヤのピッチングや、コーナークリップ付近での
リヤタイヤの路面への追従性が強すぎてうまく乗る事ができません。
マニュアル通りのサグの値を出しましょう。
ご参考に私の実例で選定手順説明します
自分は63㎏です。450に乗るにはちょっと体重が軽いらしいです。
また、突っ込み、立ち上がりともに、若干ゆっくりなので、サスがあまり入りません。
とどめは2021CRF450の車体に積んだCR500改はENG重量やEXHの重量が軽く、車両完成重量に対してもサスセッテイング(バネ荷重)がずれています。
私がノーマルSPGでサグ測定すると95㎜しか取れません。それ以上はバネが遊びます笑。じゃあどうするか?
ちなみにサグを測定しなくても、最適SPGを出すことが出来ます。↓
で、柔らかいSPGはどこで手に入るか?まずは純正オプションから探す
そのマシンの純正オプションでは標準バネレートを中心にして、前後3種類ほど設定があります。
まずはそこから、柔らかい側のバネを購入しセットアップします。
更にそのマシンの年式違いで探す
それでも好みのバネレートが無い場合は、同じHONDA CRF450の年式違いで異なるバネレートの設定が無いか探します。例えば、2021CRF450のリヤ標準バネレートは56Nm。2022CRF450は54Nmです。これによりオプションのソフト側の設定も1ランク異なります。よく確認して購入してください。
その次はそのマシンの派生から探す。450R、450RX、250R、250RX、FX
最近は各社、モトクロスモデルとエンデューロモデルがありますよね。バネレートが1~2ランク低いものが入っています。また、同年式の250(モトクロス)やさらには250Xも視野に入れると、純正オプションでも大変広い範囲のバネレートが選択できます。
最後はアフターマーケットで探す!
個人的になのですが、私の場合、純正にない設定のバネはTECHNIXさんで探します。
カタログが見やすく、量産にない上下の極端なバネレートが設定販売されています。
そして頼むと必ず来る!あたりまえなんですが、信用できるお店って大切です!
お値段も妥当です。
で、サグが出るとどうなる?
例えば、しどきの大坂下りでリヤの跳ね上げが無くなって安心して普通に下れます。
バネレートが合ってないと、だいたいブレーキングの最後に2回くらい跳ね上がって、怖い思いと
タイムをロスします。
また、コーナー立ち上がりでのリヤタイヤの路面凹凸追従性が良くなります。
バネレートが合ってないと(硬い)トラクションさせたときもリヤがあまり沈まないので、
安心して体重を乗せたり、安心してアクセルを開けたりが難しくなります。
上記に書いたような挙動をリヤサスの減衰調整である程度は取れるのですが、ぎこちない、
どんくさいバイクに仕上がります。
サスペンションってまず動かしてなんぼだと思いますので、減衰にあまり頼らず、必要なバネレートを組み、
サグ設定をきっちり出して、バイクの前後姿勢と本人に合った適切なストロークを確保してあげると、
とっても良くなります。
それではまたね。
最後に写真は榛名のギャラリーコーナー突っ込み~立ち上がりの一瞬3コマです
サグが出ると、進入前後のギャップで路面凹凸にサスが追従してくれるので、気持ちよく開けて曲がれます。
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