【実体験レビュー】おすすめモトクロスタイヤ3選 BS,DL,PIR|サンド・土・万能、それぞれのベストはこれ!」

RIDE


「モトクロスの走りを大きく左右するのが“タイヤ選び”。土質や走るコースによってグリップ力や耐久性が全く違うため、最適なタイヤを選ばないと転倒リスクも増えてしまいます。またタイヤ交換時の装着性など今回は、実際に使って良かったモトクロス専用タイヤを3モデル紹介し、それぞれの特徴を比較してみました。」


モトクロスタイヤの選び方

  • コースコンディションで選ぶ(ハード/ミディアム/ソフト/サンド)
  • フロント・リアで機能/性能が違う(フロント=安定性、リア=駆動力)
  • 耐久性とグリップのトレードオフ
  • 初心者と上級者で選び方が違うポイント

MXタイヤには大きく4種類あります。ハード/ミディアム/ソフト/サンド用があります。ハードは硬いとても締まった路面用。SXコースなどがそれ。ソフトは掘り起こした畑のようなコース用。藤沢などのサンドコースもこの部類に一部入ります。ミディアムは前途2つの中間用です。サンドはその名の通り砂浜や砂丘用。大きくはゴム材質とブロック形状が異なります。

引用元;住友ゴム

モトクロスタイヤの必要な機能はフロントに操縦安定性、リヤには駆動力の伝達があります。特にソフト路面でこの機能差/性能差が大きく表れます。フロントのグリップが強すぎるとハンドルが取られ乗りにくくなります。またリヤタイヤのグリップ力が強すぎると曲がらないバイクになります。ただグリップすれば良いというものではなく、前後でバランスがとても重要です。

グリップがいいタイヤは耐久性が劣ります。ただし耐久性の無さを訴えるユーザーの多くはタイヤの特徴を生かした適切な路面で使用していない場合が見受けられます。走るコースに合わせ適切なタイヤを選択するとグリップと耐久性は両立します。よってタイヤの耐久性はユーザーの適切な用途選択と交換が大切です。

初心者と上級者で選び方が異なると思う最大のポイントはどのくらい頻繁にタイヤ交換するか?だと思います。グリップがとても良いタイヤは劣化も早いので、セッテイングを詰めるならば、タイヤの維持管理がシビアになります。ある程度のグリップ力が長い期間維持されるタイヤならばマシンの状態は固定とみなし、スキルアップの練習に打ち込めるでしょう。

おすすめモデル紹介(3モデル)

1. ブリヂストン BATTLECROSS X31(ミディアム)

  • 特徴:幅広い路面に対応、最新ブロックパターンで安定性◎
  • 実際の使用感:「雨でも走れる良好な泥はけ性とハードパックの安定したグリップ力」『ロングライフ』
  • おすすめ用途:オールラウンドに使いたい人 
  • サイドウォールとビードが柔らかいのでタイヤ交換がラク

私の普段乗り2019CRF450にはBS X31を履いてます。

before

After(だいたい1日15分3本、ほぼ毎週、半年後といったところです。)

私が最も常用するタイヤです。週末の趣味のMX走行で使用しています。CRF450Rに履いていますが、雨や若干のマッドコンデイションでも泥はけ性の良いブロックパターンでかなり安定して走行することができます。もちろん基本はミディアムタイヤですので、408、オフビなどのほかに、ハード路面の榛名、川西でも安定したグリップを発揮します。私が感じる最大の特徴はリヤのグリップ感が丁度いい事。リヤのグリップ力って強すぎるとアンダーステアを感じたり、450のような太いタイヤでは内輪差感と相まって、曲がらないと感じるものですが、このタイヤはそれが少ないです。

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2. ダンロップ GEOMAX MX33(ミディアムソフト)

  • 特徴:柔らかい路面に強い、レンジが広くレースではタイヤチョイスに迷わないので大変ありがたい。
  • 実際の使用感:「トラクション抜群」『リヤのグリップが強い』
  • おすすめ用途:レースでの使用。ワイドレンジでこのタイヤを履いて置けばとりあえずなんでもコイ!
  • ちょっと減りが早いか!?

90年代に現役を共に過ごした仲間とEDにたまに出る2000CR250にはDL MX33を履きます。

AFTER

AFTERその② 新品から5時間EDに出場した後です。センターブロックのハイト(高さ)が減ってますね。

私はレースではよく使用したタイヤです。BSよりもグリップ、トラクションが良く感じます。前に進む感じは強いので、レースでスタートを必ず出たい、タイムを出したいと思ったら選択するタイヤです。乗り心地はアクセルに対してダイレクト感が強く感じハードな印象のマシンになります。リヤの圧倒的なグリップでマシンがアンダーステアに感じますので、もしこのタイヤでレースに出るならば、練習からこのタイヤのグリップするときの特性に合せてマシンセッテイングを決めておく必要があるかと思います。

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3. ピレリ SCORPION MX32(ソフト~サンド)

  • 特徴:サンド路面で抜群の食いつき、レースシーンで人気
  • 実際の使用感:「砂での直進安定性が他より頭ひとつ抜けてる」『フロント巻き込みが気にならない』
  • おすすめ用途:サンド路面のレース、上級者

数年前につくった2022CR500RにはPIR MX32を履いてます

After② 1日15分3本、毎週、1か月使用。

サンドの刺さるようなグリップ!MID路面での滑り出しからグリップ回復の瞬間までのフラット感!フロントタイヤの接地感と巻き込み転倒の懸念を感じないコントローラブルなハンドリング。しかもハード路面でもグリップするという驚異的な広いレンジを持つタイヤです。タイヤの重量が重くケーシングが国産より硬く感じますが、ある意味独特の走行体験をさせてくれるタイヤです。ダンロップとは逆にこのタイヤのグリップはゴム性能でなく、ケーシングやサイドウォールの剛性から発生していそうです。耐久性はブロックに依存していないからか、抜群に高くMX数レース可能なタイヤです。

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比較まとめ(表)

モデル得意路面グリップ耐久性扱いやすさおすすめ用途
BATTLECROSS X31ミディアム練習~レース兼
初心者向け
GEOMAX MX33ミディアム~ソフトレース向け
中級者
SCORPION MX32ソフト~サンドサンドレース
デザート向け

私の主観的なレビュー(ネガとポジ)

ブリヂストン BATTLECROSS X31(ミディアム)

休日の趣味のMXで練習からちょっとしたMXレースまですべてに使えるタイヤだと思います。タイヤの減りも遅く、私の場合CRF450Rに1年履いて交換しています。雨でもグリップしますね。正確にはグリップするというより、泥はけ性が良いです。通常マッド走行ではタイヤに付いた泥が走行によって取れなくなりドーナツのようになります。タイヤのブロックが路面に接触していなような状態です。このタイヤはこれに成りにくいです。ポイントはこのタイヤブロック形状と高さでしょうか。特にセンターブロックはソフトタイヤの様な形状です。しかもピッチも広い。泥はけ性とミディアムハードの性能を有するこのタイヤのみの最大の特徴だと思います。昔M58というタイヤがありました。おそらくこの流れを組むタイヤではないかと思います。

そしてこのタイヤの最も良いところ、MID路面で適度にグリップして唐突な挙動が無いところ。ポイントはやっぱこの低くて細いセンターブロック。若干固め。これがハード~MID路面で滑り出しから唐突感なく安定した挙動を示す理由かなと思います。

ネガがあるとすれば、リヤタイヤのグリップを引き出すにはライダーの積極的な荷重が必要。ただアクセルを開けるだけではその他のタイヤ銘柄のようなグリップは出ない。基本に忠実なライデイングが求められる素直なタイヤです。

私の1番のお勧めタイヤです。

X31のフロント使用感。

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ダンロップ GEOMAX MX33(ミディアムソフト)

レースではMX33とMX53を準備しておけば、ハードからど!マッドまで最強グリップで臨むことができます。見た目通りワイドレンジでグリップは良い印象です。レースで使うならメーカーはやっぱDLですかね。

ネガは、センターブロック、サイドブロック共に減りが早い気がする。

MX33のリヤ加速側の5hED後の使用感です。良く開けられていて、タイヤも仕事してる感の減り方ですね。

ただし新品時はリヤのグリップが強くアンダーステアを感じるときがある。リヤのグリップが強く内輪差を感じることがある。なんとなくお分かりのようにこのタイヤ、ブロックにそのグリップ性能をかなり依存した様子で、ブロックがすり減ると性能差が大きいように感じます。

またビードがBSより硬くタイヤ交換も少し大変なのがDLタイヤの全般的な特徴です。

総合的にはこのタイヤ、新品時から数時間は圧倒的なグリップが期待できますが、そのグリップによってマシンセッテイングも変りますので、頻度高くタイヤ交換しタイムを確実に削り取っていく伸び盛りの攻めのライダーのタイヤです!

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ピレリ SCORPION MX32(ソフト~サンド)

車両全体の走行フィーリングが1段上がるのがこのタイヤ。耐久性が高く、どこでも走れる。特に新品時のソフトよりのコースでのグリップ。ハード路面での唐突な滑り出しが無い挙動。この相反する路面への対応力2つは特筆ものです。

MX32のフロント。刺さりそう?これ結構ハード路面でもフィーリングがイイです。MID路面ではニュートラルなハンドリング。

ネガは値段がちょっと高い。タイヤの重量が重い。ビードが硬くタイヤ交換が大変。ミディアムハード走行時は見た面が心細い。基本的にはソフトタイヤであり、日本のコースではここまでソフト寄りのMXコースは練習コースを含めても少ないので用途が狭く常用が難しい。よって練習からガツガツ使う事があまり無い場合、セッテイングの完成度上、シビアなレースで突然使用することも無く縁の遠いタイヤになりがちです。もしあなたが、リニューアルしたサンドよりのMX408常連さんだったり、東北藤沢常連ライダー、そして福岡県志賀島デンタンサーキット常連さんならば、MUSTアイテムにしてOKなタイヤです。KTMグループマシンとの相性も間違いなし。

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まとめ

練習からレースまでオールラウンドに使えるのは ブリジストン BATTLECROSS X31

レースで勝ちたい人は ダンロップ GEOMAX MX33/34

ビーチレースで異次元の走りを体験したい人は ピレリ SCORPION MX32

上記が私の結論です。

タイヤ選びのポイントおさらい

  • 「モトクロスタイヤは路面と用途で選ぶのが最重要」
  • 「初心者は扱いやすいオールラウンドモデルがおすすめ」
  • 「レースに出る人はコースに合わせて専用タイヤを揃えると有利」

MXタイヤはコースによって細かく使い分けるモノです。これはちょっとしたロードレース以上のシビア差かもしれません。

ただしワイドレンジ、オールラウンダーなタイヤもあります。初心者の皆さんや私のような休日の余暇を楽しむライダーにはぜひオールラウンドモデルをお勧めします。

レースに出る人は国産タイヤを選ぶならばメーカーが既に全国MXコース推奨タイヤを提示していますのでまずそれを確認してみてください。迷いや不安がこれで一つ減り、自分の走りに集中できます!


安全とレースリザルトUPに向けて

  • 「タイヤは消耗品なので、早めの交換が走りを変えます」
  • 「Amazonや楽天で最新価格をチェックして、次回の練習やレースに備えてください」

記事内にも書きましたが、タイヤがすり減っているとこれによってサスセッテイングはズレます。乗り方やラインどりも変ります。もしレースに出るならばぜひ練習タイヤも状態のよい物に早めに交換して乗り込んでセッテイングを詰めてください。そして本番ではグリップの更に良い新品タイヤで迷いなく走ってみてください。きっと良い結果が得られます。

それではまたね。

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