立ち上がりでアクセルは開けられるようになったんだけどアンダーが出る!
前後バネレートを変更して動くサスにしたのだけど、どうも最近アクセル開けて曲がろうとするとアンダーが出る気がする。ブレーキングからコーナー進入、クリップまでは超良くなったんだけど、立ち上がりが遅い。もっとバーッと行きたい!!!!!こういう時どうします?
改善したいけど、大きくはセッテイング変更したくない!
最近結構セッテイングは出た気がする。ゆっくり曲がるときはあまり問題無いし、どちらかというとBEST!!これをあまり壊さずに中高速スピード区間のコーナーももっと速く曲がりたいんだけど、なんかやれるんだっけ?
リヤのサグとかもういじりたくない。ジャンプの挙動とか変わるのは嫌!
こんな時どうしましょうね~???
リヤサスの高速COMPを強くすると、曲がるようになります!
高速COMPを1/4~1/2回転右に締めます。速くギャップに当たった時に踏ん張ります。リヤが高い位置を少しの時間だけ維持しますので、立ち上がりのアクセルONの際に過度なリヤ荷重が発生せずに曲がりながら加速します。
こんなシチュエーションで有効です! 4つ以上当てはまりますか?
①最近リヤサスのバネレートを下げた
②リヤサグ(1G)は決めた。ここで変更はしたくない(リヤをイニシャルで高くしたくない)
③クリッピングポイントまではスムーズでいい感じだ。
④最近アクセルは開けられるようになった気がする
⑤クリッピングポイント以降アクセル開けるとアンダーステアな気がする
⑥アクセルONで腰砕け感がある
⑦コーナー立ち上げりでトラクションが強すぎる
⑧リヤサスバネレートは上げたくない(今のサスのストローク感は維持したい)
もし4つ以上当てはまるならば、高速COMPを試してみてください。シャキッとした挙動となり、曲がるようになる可能性があります。
なぜならば
高速COMPって言葉の通りサスの圧縮側の速い動きを抑える機能です。わかりやすいところではサンドコースでこの高速COMPを締めて走行すると、リヤが高い感覚を得られます。低速COMPを締めてもこの感覚は得られにくいので、感覚的にはこの程度のギャップに対する当たり(当たりのスピードとストローク)の時に機能するものだと理解すればよいかと思います。基本的にこの特性を使って挙動を制御します。
ゆっくりサスを動かす分には何も変化は出ませんので、コーナー進入からパーシャル区間でのギャップに対するサスの動きはいつも通りです。ただしアクセルを開けて急激なトラクションを発生させたり、これによる2次的な跳ね→グリップを繰り返したりした際にこのこの高速COPMが有効に働きます。
良くある悪い挙動としてリヤサスの入りっぱなしという事があります。一度ストロークすると、TEN(伸び側減衰)によってサスが伸びるまでの時間が必要ですが伸びきらない間に次のギャップに当たるとまた圧縮されるために、伸びきらない状態が続いていることが良くあります。どんどん深いところに入ってごつごつした挙動になります。ここで低速COPMを付けるととても固く感じます。またTENを抜くと戻りは良くなりますのでストローク感は出ますが、その他の走破性に影響が出ます。ギャップでの跳ね上がりなどがその典型です。
よって高速COMPの出番となります。なぜならば、速い圧側サスの動きのときのみ、イイ感じの抵抗を発生させてくれるからです。低速のCOMP/TENは何も変化を与えないので、要するにアクセルがあまり開いていない区間でのサスの動きは何も変わらないのです。
セッテイング変更時のコツ 迷ったら元に戻す。元の位置は覚えておく!!
まあね。やっぱこれなんです。迷ったら戻す。そしてまたいじってみる。その繰り返しです。
マニュアルの標準位置から、いまどれだけ変更しているか。
何か自分で基準をつくってみて、そこからいじってみる、です。
コースで毎回人とバトルのも良いのですが、自分のマシンと対話して煮詰めていく作業って重要です。
補足
高速COMPってアクセルワークで曲がったりするときのリヤタイヤの接地感が凄く得られるかというと、違う気がします。あくまでも速いスピードでギャップに当たった時のストロークのスピードを遅くしてくれるものです。日ごろからこの部分も積極的にセッテイングを変更してみて、挙動がどのように変わるか体感しておくと、セッテイングで迷った時の一つのポイントになります。
それではまたね!
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