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AB07ホンダ初代タクトカスタムまとめ チャンバーは?

MODIFICATION!

古いバイクを復活させるのって大変?

スクーターって楽しい!これレストアしたタクトです。

2004年ころ、バイク屋さんの駐輪場に雨ざらしで見つけた車両でした。

初代タクト。

1980年、HONDAの2サイクルの歴史の始まり車両です。

2004年当時すでに量産部品の多くは欠品状態でした。

マフラーも穴が空いており、リペアついでに製作することにしたことが始まりです。

最終的はクローズドサーキットで1/4マイル競技専用車になりました。

純正パーツ欠品多数の1980年式の車両をどうやって動くようにする?

はい。最大のポイントがあります。

2STのジャイロのパーツが多く流用可能です。

ピストンのボアがφ39で初代タクトとジャイロはボア/ストロークは同一で兄弟です。

シリンダー締結ボルトのピッチも同一です。ヘッドまわりも流用可能です。

ジャイロのパーツも欠品が多いですが、KN企画さんがリペアパーツを多く販売されています。

純正マフラーが詰まっていないならば、まずシリンダーとピストンをKN企画さんのリペアパーツを購入して

動くようにしてしまいましょう!

その他は、自作!あるのみです。

チャンバーの製作

この変わった形のチャンバーのベースはKX65です。サイレンサーもKX65です。MX車の量産チャンバー、サイレンサーは低中速で馬力を出す特性になっているから、ピーキーな特性なりやすい50cc競技車両製作のベースには、案外よいマッチングです。

たまたま同じMOTOCROSS仲間のお父さんから、潰れたKX65のチャンバーを頂きました。

取り回しを現合で考えたすえ、もっともKX65のオリジナルの形を壊さず取り付ける事ができる方向がこんな向きでした。真上にカチ上がったので、折り畳み椅子のパイプコーナー部を2つつないで、サイレンサーは下向きにしました。テールパイプを更に後ろ向きに溶接しています。

サイレンサーはスプリング2か所と、カーボン板のステーをラバーマウントで取り付け固定しています。

実車と素材があれば受注します~。

シリンダーEXH位置からエキパイ出した後は、フレームとACGとグランドラインの干渉を避けながら取り回しますので、いわゆる現合です。

ポイントはオリジナルKX65のチャンバー太さと長さをキープしつつ、巻きチャンピースを一つづ丁寧にタクトに合わせて製作することでしょうか。

と言いつつ、ガクガクしてる〜!

チャンバー2本目

さらなる限界に挑むため、2本目製作しました。

HⅰUP Rのアフターマーケットチャンバーをベースに製作しました。今度はACGの下側を通さず、上から出しました。

チャンバーの膨らむところ(ダイバージェントコーン)までの長さはオリジナルの長さと太さを限りなくキープしています。

サイレンサーとの連結部、とぐろ巻いてる部分は後ろに写ってる折り畳み椅子のパイプ使ってますので、白いままです。笑

案外フレームとのクリアランスが取れずに取り回しは苦労しました。このチャンバーもサイレンサーは前向きに戻しています。

見た目はかなり良いデザインでしょう?

いざサーキットで試してみると、ピーキー過ぎでパワーバンドを維持できず、却下となりました。私のベルコンセッティングスキルが足らなかっただけかもしれないのですが、どピーキーなENG特性をゼロスタートからのタイムを競う1/4マイル競技に完全に合わせ込むのは、まじ難しいです。ベルコンセッテイングってENG馬力上げるのより難しい実感です。修行が必要です。

改めて、1本目のKX65の素性の良さを実感する事になりました。

自転車のホイールが写ってますね。

入魂のシリンダー

サブEXHポートを肉盛り&構築し入魂のシリンダーでした。

サブEXHポートデザインはピストンリードのCR250タイプです。掃気ポートもアングルリューターが無いなか、自作アングルリューターで削っています。

しかし何度もかじって限界が来たので、井上ボーリングさんで1㎜ボアUP、DIO系のφ40を最後は入れています。ボアをたった1mmですが加工すると、吸排タイミングの窓が全部変わってしまうので再加工がかなり大変。

また、これにより49CCを超えたので競技参戦クラスは一つ上に上がり厳しい戦いになりました。

ちなみに井上ボーリングさんは、ボアとピストンのCLを要望の数値に仕上げてくれるので、ワークスみたいで素晴らしいです。この時は50μのCLでお願いしました。

シリンダーのリペアはまだまだ手に入ります。ポートタイミングの変更やEXHポートの複数化など、2STバイクでおそらく最も手を入れて、トライ&エラーを繰り返す必要がある部品です。お勧めは、KN企画さん。削り代がたくさん付いた素材なので、改造の幅が広いです。

リードバルブまわり

リードバルブBODYは専用で総削りにて新規製作。4葉です。

VFORCEのように8葉も検討しましたが、入れるのに空間が完全に不足していたので、まずは全開域優先で、吸気通路開口面積最大化を狙い4葉でFIXしました。

4葉を入れるため、20mmのスペーサーを作って空間を確保してあります。インマニもアルミ総削りで通路穴はひたすらリューターで仕上げ。キャブはNSR80のキャブを使用しましたので、締結はリジット。

リードバルブの板について。

板をカーボンなどの張力が高くて、軽いものに変更すると、ENG特性やピークパワーが向上します。

ぜひ板だけでも、交換してみてください。機種専用の形状で販売されています。

これによる結果は?

タイムは駆動系セッテイングがしょぼいので、言えるほどでは御座いませんが、

最高速はMAX92㎞/hほどを記録しています。

アベレージではだいたい87㎞/hです。

くれぐれもクローズドサーキットでの走行ですので、ご承知おきくださいね。

まとめ

2サイクルチューンの定番である、チャンバー、シリンダー、リードバルブまわりをモデファイまではスムーズでしたが、駆動系セッテイングを出して競技ルールに合わせ混むのは、特に50ccではとてもスキルを要するものだと、この時知りました。

また、なにか巡り合わせで面白いベース車が現れたら、TRYしたいと思います。

1/4マイル大会で限界に今後も挑戦!

仕様

 シリンダー:AB07量産改、

       KN企画ジャイロ用運用。

       EXHメイン1サブ2つ。

       その他掃気ポート加工

       デッキ面1㎜加工&GSKT厚

       で総タイミング都度調整

 チャンバー:KX65改、HiUP用市販

       チャンバーと運用。

 チャンバー取り付け長さ調整:

       1~3㎜都度調整

 ピストン:AB07量産、他社ピストン 

      2種類運用。

      スカート削り、リング1本、

      ピンボス肉抜きレス

 クランク:AB07改 1次圧縮UPのため

      アルミでデッドボリューム埋め

 クランクケース:AB07改 

        リードバルブ締結付近

        一部溶接肉盛り、

         クランク室1次圧縮UP

        (デブコン)

 シリンダヘッド:AB07量産改 

         燃焼室再加工

 ヘッドガスケット:なし

 ベースガスケット:0.3㎜(ただし

         デッキ面は1㎜加工済み)

 プラグ:***

 リードバルブBODY:自作総削り出し

           対角4葉

 リードバルブ板:KN企画 カーボン

        0.37?mm 90度編み

 インマニ:自作総削りアルミリジッド締結

 キャブ:NSR80改 ボア楕円加工、

     吸気全長ショート化

 エアクリーナー:CR250チャンバーで自作

 セルフスターター1式:全部取り外し&

        ふた(フリクション低減)

 プーリー:量産改外周UPワッパ圧入&

      旋盤削り角度調整

 ローラー重量:不明

 ドリブントルクカム:自作削り

        角度3パターン使い分け

 ドリブンセンターSPG:不明

 クラッチSPG荷重:不明

 ファイナルギヤ:量産AB07

 ベルト:不明

 スピードメーター:量産外し、

      キャットアイサイクルメーター

 タコメーター:デイトナ 

 アース:ダイレクト追加

 ACG:外周加工(フラマス低減)

 冷却ファン:量産

 空冷経路:一部抵抗低減加工

無負荷MAX NE : 12000rpm Over

  仕様だけですが、ご参考です。

※最高速チャレンジ、1/4マイル(加速性能)チャレンジはクローズドサーキットでのトライアルです。

コメント

  1. エクさん より:

    CBRがちょこっと写ってる(笑)
    いいね〜❗

  2. あおくま君 あおくま君 より:

    エクさん コメントありがとうございます。良く気がつきましたね。CBR400RRが写ってます。名車です。