初めて走るコースはワクワクドキドキそしてちょっと怖い
初めて走るモトクロスコースってワクワクしますが、同時に少し怖いですよね。
友人から聞いた話し、雑誌やWEBで見た写真などからいろいろ想像してしまいます。
象徴的なジャンプや下り坂など自分ならどう走ろうと考えながら現地に向かいます。
現地では当初想像したものと、現地でのギャップを感じ更にドキドキしてしまうものです。
今日は初心者向けに最短でMXコースを攻略する方法を伝授します。

最初に歩いて確認。入口、出口、エスケープゾーンの有無。そしてジャンプ。
できるだけ近くを歩いて確認しましょう。これに勝るものはありません。
最初に土質。コースインの場所、コースアウトの場所、難しいコーナーの外側にはどのくらいの
エスケープゾーンがあるか、そしてジャンプ。
ジャンプの角度、大きさ、助走距離、着地ポイントとエスケープゾーン。起伏がある場合は、
死角となる場所はどこになるか。

MXコースは毎日コースコンディションが変化するから。
そうなんです。MXは毎日コースコンディションが変化します。あさイチはブルドーザーを入れていますので
レールや轍は無くなり、どこを走ったらいいかわかりません。走行が行われたままの場合では轍の形状やRの
大きさは毎回変わっています。これらによって例えばジャンプへの助走区間が適切になったり、
不適切になったりもします。モトクロスは、日々刻々と路面状況が変化しますので、初めて走るコースは
まず最初にに歩いて確認することをお勧めします。
歩いて確認するスキルは今後、レースでも活きてきます。歩いてみて目測を立ていざ実走すると、
思い通りに行く部分と行かない部分がありますが、これを学習しておくと、レース当日、走行時間が
限られた環境でも質の高い公式練習走行を行うことができるようになります。
例えば見ただけで自分には飛べるジャンプか飛べないジャンプか瞬時に判断できるようになれば
無駄な時間を節約し、その日その場でTRYすべき内容に集中できるようになります。

手順詳細
コース進入位置/コース出口位置
コース入口はだいたいの場合1コーナー外側です。
案外スピードが出ている場所ですが、見渡しはいいです。どやって進入するか確認します。
コース出口はだいたいの場合、最終コーナー外側です。
コース入口と間違って交錯しやすいので、事前によく確認します。
また、スタート練習を行っている人がいますので、コースアウト時に
スタートAREAを横切るときは特に注意が必要です。
付近のコースレイアウトを目視で確認します。

ストレート~1コーナー。コーナーの外側のエスケープゾーン
どんなコースでもだいた1コーナーはハイスピードになっており、外側はバンクがある事が多いです。
ただしスピードを誤りバンクを飛びだす事も良くあります。1コーナーバンクの外側がどうなっているか
確認しましょう。崖になっている、池になっている、コースが連接している、
など分かっていたら、コースアウトしてしまった時に多少対処することができます。

ジャンプとその前後区間 ジャンプ飛び出しの荒れ方。
ジャンプはまず手前のコーナー終わり位置からの助走区間を確認します。手前のコーナーをどこで曲がって
どこからコーナーをどちら向きに立ち上がってジャンプを飛ぶのが良いか。ジャンプの角度、大きさ、
ジャンプ飛び出しのギャップの有無確認。ジャンプ着地ポイントはどこがいいか。
着地にミスったらエスケープゾーンはあるか?
ジャンプの助走区間からはジャンプの着地位置やその先のコースは見えませんので、歩いてジャンプを
実際上ってみてどっち向きに着地するか何度も目視確認します。
初走行直後最もよくあるパターンはジャンプ着地位置がコースアウトというパターンです。
ジャンプは助走区間直前になるととりあえず飛ぶことに集中してしまいがちで、方向性が
良くない場合が特に初走行初ジャンプには良く起こります。3次元のラインどりを目視確認して
イメージをつくっておきます。モトクロスらしいシミュレーションですよね。

ジャンプ特別訓練のための進入ラインがあるかどうか
MX コースには2つくらい難しいジャンプがあります。
みんな飛べそうで飛べないジャンプです。そういうジャンプはだいたいの場合、
本来のコースラインとは異なる位置からジャンプにストレートに進入できるラインが
どこかにある場合が多いです。
みつけたら、あとで込み合っていない時間帯にそのラインからジャンプ特訓します。
歩いて確認する際にぜひそのSPLジャンプラインを捜しておいてください。

フープス 何個あるか。進入&助走ラインエスケープゾーン確認
フープスは手前の助走がとても大切です。最大限スピードを上げてなおかつ高いギヤで進入したいので、
ジャンプ同様に手前のコーナーをどこから曲がりどう進入するかラインどりを確認します。
バトルになると、インチョロしてとりあえずライバルの前に出る作戦も重要になりますので、
フープス進入のIN側最短進入ラインも確認しておきます。

フィニッシュジャンプと1コーナーへの進入ライン
フィニッシュジャンプから1コーナーまでのメインストレートは大きく曲がっていることが良くあります。
フィニッシュジャンプを飛び過ぎるとタイムロスがあったり、ラインが交錯して危険だったりしますので、
どこを走るのが良いか確認します。

既に走行者がいるなら各セクションのどこを走っているか
すでに走行時間が始まっているならば、安全が確保できる範囲でコースわきを歩いて目視確認しましょう。
すでに人が走っている場合はとても良い参考になります。みんなどこのラインを走っているか。
2連ジャンプを飛ぶ人はどこから助走しているか。
各コーナーでINを走った方がいいところ、OUTを走った方がいいところ、全部見せてもらえる
絶好の機会です。
また速いライダー、同じレベルのライダー、遅いライダーがそれぞれどこを走っているか、各セクションで
確認します。

速いライダーが走っているところはギャップが無い場合が多い
速いライダーは余計なギャップの中を通過せずにとても良いラインを走っていることがあります。
歩いて確認すると、見つけることが出来ます。パクっちゃってください。

安全な場所とヤバい場所の確認
例えば2連を飛ばない人は左側をなめるとか、手前コーナーからすでにインチョロするとか。
水たまりが当日はあるから当日は右ラインから飛んでるとか。その時その場所でしか分からない安全の確保
の方法があります。できるだけ事前に確認できれば攻略も早いです。
転倒しやすい場所でブラインドとなる場所。
ぜったい止まれない場所。
もしこの位置で自分が転倒したら、意識もうろうでも、
這ってでもコース外に退避したほうが良い場所があったりします。これも事前に確認し肝に命じて走りましょう。

まとめ
今日は初めて走るモトクロスコースの下見方法をご紹介しました。
コースIN/コースOUTの位置。スタート練習ライダーの交錯確認。
コーナー外側のエスケープゾーンの状況確認。
ジャンプの数、大きさ、角度、助走区間、着地とエスケープの確認。
フープスの数。大きさ。INから入るかOUTから行くか。ライン。
フィニッシュジャンプの飛ぶ方向。1コーナーまでの距離とRの大きさ。
ギャップが多い場所。ブラインドの場所。
現場を歩いて確認すると、いきなり走行するより多くの事前情報が得られてコース攻略が早まります。
また今から自分が走るコースで速い人を事前に見る事ができれば、余計なTRY をせずとも
短時間で最善のラインを盗むことができます。
ぜひ実践してみてください。
またね。
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