レース前って緊張する~!マシンの最終チェックってどこ確認したらいいの?
モトクロスの10分レース、EDの2hレース。マシンっていろいろ気になるけど結局どこを確認したらいいか案外迷いますよね。それでレース前の貴重な時間を使って、ティアオフのセットアップが出来なかったとかありそうですよね。そんなとき、どこを優先して確認すべきかお伝えします。
操作系の締結、シート締結、サブフレーム締結、タイヤ空気圧、ガソリンコック!
はい。書きますよ。まず私が基本とするチェックポイント。
工具はまず最初はT型レンチかめがねレンチ6㎜、8㎜、10㎜、12㎜を左手に握ってくださいね。
私はこの完検時はトルクレンチは使用しません。緩み確認だけですので。
それでは完検始めます。マシンの上まわり行きます!
①クラッチレバーホルダー締結
②フロントブレーキマスターホルダー締結
③スロットルホルダー締結
④フロントゼッケンプレート締結
⑤フロントブレーキホースホルダー締結
⑥ハンドルホルダー締結
⑦フロントフォーク三つ又締結
⑧フロントブレーキキャリパー締結
⑨ラジエターシュラウド締結
⑩シート締結
⑪リヤゼッケンプレート締結
⑫リヤフェンダー締結
⑬サブフレーム締結
⑭サイレンサー締結
⑮チャンバー締結
ここからメガネレンチの22㎜、32㎜、17㎜、19㎜を持ちます。
⑯フロントアクスル締結
⑰リヤアクスル締結
⑱リヤサスボトム締結
⑲リヤサスリンク締結
ここから、6角アレンキーを持ちます
⑳リヤブレーキペダルピボット締結。
最後にメガネレンチの8㎜を持ちます。
㉑チェンジペダル締結
オプションで2stキック始動車両のあなたは!
㉒キックペダル締結
これで終了です。
優先するところ。それが緩むとレースペースが落ちるところ
ボルト締結部は実は安全のためにも特に重要なところは構造的に2重、3重のフェールセーフが伴った構造になっているところがほとんどです。例えばフロントアクスルは緩んだ場合でも、フロントフォークボトムブラケット側から、鷲掴み構造で軸を締結していますので、アクスルシャフトは抜け落ちることはありません。
例えば、リヤアクスルシャフトはナットがセルフロックタイプを使用しており、緩み止め構造が投入されています。
しかし、緩むとすぐ走行に支障をきたす部分はあります。
操作系部品の締結、シートなど体に接触する部品の締結です。
レース前はこのような部位を中心にゆるみチェックを確認します。
緩むとたとえ10分レースでも全開走行が出来なくなるので、重要です。てかスプリントレースはそれが全てです。
またボルト締結が緩んで脱落すると部品代が高価なものも我々サンデーライダーには重要ですよね。では重要部位を再度リストUPします。
①クラッチレバーホルダー締結…とても緩みやすいところ。緩むとレバー操作が困難。レースペース走行不可。
②フロントブレーキマスターホルダー締結…同上です
③スロットルホルダー締結…アクセル操作が出来ず走行困難。
④フロントゼッケンプレート締結…締結がハズれると操作系で中途半端にバタついて、レースペース走行不可。
⑥ハンドルホルダー締結…ジャンプ着地でハンドルが回ることがある。ハンドルポジションは操作系最重要部。
⑩シート締結…段付きカラーで締結しているが、締結不良が起きやすい。シート外れはレースではほぼ致命的!
⑪リヤゼッケンプレート締結…同上で結構緩む。外れると走行に影響が多いポイントの一つ
⑬サブフレーム締結…とても緩みやすい。緩んだままの長時間走行で、ねじ周りが破損。高額修理となる部分。
⑭サイレンサー締結…振動と熱で緩みやすい。破損は高額被害。脱落はレースでは黒旗を出されて強制リタイヤ!
⑳リヤブレーキペダルピボット締結…リヤブレーキが使えないと、フロントより走行に支障をきたす!
㉑チェンジペダル締結…緩みやすい部位の一つ。チェンジペダル脱落はレースの終了を意味する!
㉒キックペダル締結…振動で緩みやすい。気が付くと無いパターン多数。紛失は高額被害(´;ω;`)
そして空気圧とガソリン&ガソリンコックのON
空気圧は案外忘れますので注意です。
ガソリン(燃料)は大丈夫だと思いますが、忘れがちなのがガソリンコックの位置です。
ONの位置になっているか。OFFやリザーブの位置になっていないかチェック。
レース前の時間には基本的にOFFにする必要はないはずですので、常時ONにしましょう。
レース1~2周でガソリンカットでレース終了は危険でありとても残念なものになりますので。
まとめ
今日はレース直前のマシンのチェックポイントを説明しました。
操作系のBOLT緩みは走行はできるが、レースペースが著しく低下するので、特にMXレースでは致命的。
シート締結は構造的に締結不良が発生している場合が多いので、要確認。
サブフレームやキックペダルは振動や外乱によって緩み発生しやすい。修理高額部品。
チェンジペダル脱落は残念なレースになるので、忘れがちだか、よく確認すべきポイント。
またね。
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