寒くなると、エンジンの調子が少し変になりますよね。11月初旬。キャブセッテイング何処いじれば良いでしょうか
11月初旬って冬への季節の変わり目ですよね。10月とは違う寒さです。
キャブ車のバイクに乗っていると、夏場のエンジンとはちょっと調子が異なってきます。
現実的にはどこをいじれば良いか迷いますよね
エンジン始動性は良いけど、なんだかアイドリングが高いな~
たとえば、あさイチのエンジン始動。
チョークを開けてキックするとエンジンはかかる。ある程度暖気が進むと通常はエンジン回転数が
勝手に下がるんだけど、チョークひきっぱなしでもあまり下がらなくなります。
チョークを戻しても、あまりアイドリング回転数は変わらない。
とりあえず、スナップしてエンジン回転数を上げ下げしてみると、エンジンの回転戻りが遅い。
アクセル戻してるのだけど、ゆっくりしかエンジン回転数が下がらない。
こんなときあります。
これ、薄いですよね。
そんなときは、エアスクリューとアイドリングの調整
夏場にキャブセッテイングを出しているバイクだとなおさらこの傾向があると思います。
まずはアイドリング調整をしてみますが、おそらくこの調整を行ってもあまり変化がない可能性があります。
基本的な燃調が薄いからです。
アクセル全閉でエンジン回転数の下がり方が遅い場合はその回転数領域にもよりますが、まずは
エアスクリューを濃い方向に1/4回転ほど回してみます。
おそらくエンジンの回転の落ちは速くなると思います。
これに伴って、アイドリングスクリューでのエンジン回転数調整もできるようになると思います。
自分の好みのアイドリング回転数まで下げます。
これで終了です。
エアスクリューの調整を行ったあとに、一度、その位置がマニュアルにある調整代の範囲にあるか確認します。
もしマニュアルの調整代を超えるような濃いところでないと調子が悪いようならば、スロージェットを
濃いものに変更して今一度エアスクリューと
アイドリングを調整し直します。
その根拠
季節の変わり目は標準セッテイングからの変更点は少しです。微妙な違いです。大きく変えると、逆に調子が悪くなってしまうことがあります。
基本的に寒くなると、空気密度が上がるので燃調は薄くなります。ただし、現状がどんなセッテイングになっているかによって、薄くするか、濃くするかは、それぞれです。
よって、今回の事象のような場合は、まずエアスクリューをいじってみて、薄くすると調子が良くなるのか、
濃くすると調子が良くなるのか探ります。
別途記事にしていますが、エアスクリューはアクセル開度が0~20%ほどの範囲の空気の量を調整できます。
主にアクセル全閉時の空気のバイパス通路の空気量を調整しています。
おそらく多くの人が実感するアクセル開度50%以内でのドライバビリティーを容易に体感することができる
調整部なのです。よって、まずはここを調整して、キャブセッテイングの方向性を決めます。
その後、エアスクリュー調整によって良くなった場合は、そのエアスクリュー回転数が、
マニュアルに記載されている、調整代の範囲にあるかどうかを確認します。調整代の範囲外であれば、
その他のジェットを交換します。
例えば、エアスクリューは先にも書いたようにアクセル開度0~20%の低回転域の空気量を主に調整していますが、
極端に調整すれば、もう少し広い範囲に影響を与える事が出来ます。しかし、本来それぞれが担当する領域を超えて
仕事をカバーしようとすると、無理が生ずるのです。低⇔中⇔高の繋がり、過渡領域がつながりが悪くなるのです。
よって、例えばエアスクリューを完全に締め込んで空気量を極端に少なくしたら調子がいい場合は、
スロージェットを1ランク濃くしてあげて、エアスクリューは標準位置付近に戻すことを目指します。
すると、各ジェット類が均等に仕事を分担したシームレスなセッテイングが完了します。
まとめ
季節の変わり目のキャブセッテイング変更は、エアスクリューを調整して方向性を探る。
エアスクリューの調整代を超えるようならば、その領域の隣を担当しているスロージェットを
交換して、各ジェットの仕事量を均一化する。すると、ドライバビリティーに凹凸のない
シームレスなエンジン出力特性が得られる。
キャブ車たのしいですね。
FI車いじる前にぜひ一度いじって実感したいものです。
またね。
キャブセッテイング調整するときのMUSTアイテム↓
コメント