分離給油マシンに混合用の高価な2ストオイルを入るとどうなるの?

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結論:うーんそうですね。2stOILが濃くて白煙モウモウになると思います!

混合用2stオイルって簡単に言うと

粘度が高くて少し濃めです。燃すのが大変。

分離給油用2stオイルは

粘度は低くて薄めです。燃すのは多少容易。

だから、ナンバー付きバイクによくある分離給油仕様マシンに混合用2stオイルを入れると、混ざるのが大変で、混ざると全体的に濃い場合が多いです。そして一般的に高負荷で潤滑性能を発揮しますから、だいたいの場合、街乗りでは潤滑油過多で白煙モウモウになって走ることになります。

ツーリングに行くと確実に一番後ろで走る人になります。

ぶっ壊れることはありませんが、OILでかぶる(プラグが)ことはあると思います。

分離給油用2stオイルと混合用2stオイルの違いについてまとめ

【使用方法の違い】

種類使用方法特徴
混合用ガソリンとオイルを事前に
混ぜて給油する
混合比(例:25:1〜50:1)を守る必要がある
分離用オイルタンクにオイルを入れ、
車体側で自動混合
オイルポンプがエンジン回転数に応じて供給

【成分と配合(ブレンド)の違い】

要素混合用オイル分離用オイル
粘度比較的高め粘度が低め(供給経路で流れやすくするため)
清浄剤やや少なめ多め(低回転やアイドリング時のカーボン対策)
潤滑性能高い(ガソリンとしっかり
混ぜることが大前提)
高いが、ポンプ供給を想定して最適化されている
燃焼性高め高め(スモークやカーボン発生を
抑える)
酸化防止剤・添加剤最適バランス分離・長期保存を想定してやや多め

【代表的な成分と配合比の目安】

以下は一般的な2ストオイルの成分構成例(製品により異なる)です

成分混合用オイル(目安)分離用オイル(目安)
基油(鉱物油/合成油)約70〜90%約60〜80%
清浄剤(清浄分散剤)約5〜10%約10〜15%
酸化防止剤約1〜3%約3〜5%
摩耗防止剤・潤滑添加剤約5〜10%約5〜15%
着色剤(目視確認用)微量(~0.5%)微量

🔍補足ポイント

分離はガソリンとの瞬時な混ざりやすさが非常に重視されます。なので、粘度が低めです。

分離用はオイルがタンクからエンジンにスムーズに送られることが重要で、かつ長期保存でも安定するように耐酸化性能が強化されています。

混合用は携行缶などで事前にガソリンとOILを混ぜる作業を人が行います。ある程度時間をかけた丁寧な人作業が可能ですので、粘度観点より、まず性能重視です。

両者は互換性がないわけではありませんが、指定された用途で使うことが最も安全です。分離式のエンジンに混合用を使うと、オイルポンプやキャブに不具合が出ることもあります。

想定されるシチュエーションと対応

1990TZR250でツーリング中に2stOIL切れ。現地で混合用OILを入手できた時

入れましょう。上記にも詳細データまとめましたが、要するに濃くて混ざりにくいので、潤滑は不安定な可能性

はありますが、無いよりましです。分離給油タンクに最低限入れて旅先から帰ってきましょう。

帰ってきたらできるだけ全部抜いて分離給油用のいつも使ってるものいれてください。

じ~ちゃんの1988タクトノーマル車がOIL切れ。息子が持ってた2st混合用2stオイルを入れてしまうとき。

うーん。チャンバー付いてる車両ならまだいいですが、ノーマルマフラー車だと排気系が早急に詰まる可能性が

あります。緊急用としてはOKですが、中長期的には分離給油用でスクーター用のオイルを入れてください。

裏技

混合用の2stオイルってマジで粘度が高くて混ぜるのが大変なんです。

だから、分離給油車に入れると、うまく給油されているかはかなり不安です。

なので、旅先でもし2stOILが切れて、唯一入手できた2stオイルが混合用2stオイルだったならば

その入手できた混合オイルをガソリンスタンドで混合してもらい、自分のCRM250やNSR250の

ガソリンタンクに混合ガソリンとして入れてしまいましょう!

緊急対応としてエンジン保護の観点ではもっとも安全だと思います。

また混合燃料って最初から綺麗に2stオイル混ぜてますので、ENGが綺麗に高回転まで

まわるようになるんです。いつもの1992NSR250が別のエンジンのように。

もし機会があったら体験してみてください。

まとめ

分離給油のマシンに混合用の2stオイルを分離給油タンクに入れると、すぐにENGが破損することはないが、

潤滑が不安定で基本的にはOILが濃いので、白煙でモウモウの中走行することになる。

できれば潔く、混合ガソリンをつくって混合燃料をそのバイクの燃料タンクに入れて緊急対応として

帰ってきた方が良い。

またね。

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