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超初級編!真冬のキャブレターメインジェットセッティング出しです始めま~す

RIDE

冬は勝手に馬力が出る!レスポンスが良すぎて乗りにくいけどどうしたらいいの?

今日は真冬のキャブセッテイングについてです。

たまにしか乗らない2stバイク、例えば夏場の軽井沢でセッテイング出した後に12月末の真冬に

乘ろうとすると、エンジンの特性がもはや全く異なる場合があります。

基本的に寒いと空気の密度が濃くなるので、相対的にガソリンは薄くなります。天然でメインジェットを絞った

状態になります。乾いた寒い日はキャブ車がえらく走る気がするのは気のせいではなくて

本当に馬力が出ています。 燃調が薄いので特に中速域から高回転に一気にふけあがるような特性に

なりやすいです。パワーバンドはより明確な特性になります。2stらしいっちゃらしいです。

3速で飛ぶようなジャンプの飛びだしで最後に一気にふけ上がったりします。ヤバい挙動。

また過敏にエンジンが反応し過ぎてコーナーリングが乗りにくくなる場合が多いです。

じゃあどうするか。

ニードルの太さを標準にしてからスタート

まずニードルの根本の太さ違いを組んでいる場合は標準に戻してスタートしましょう。

スロージェットはいじっても1~2ランクだとおもいますので、取り急ぎ付いているものでもOKです。

最初はメインジェットだけ変更して乗りやすくなる番手を捜す!きっとわかります!

ざっくり夏にセッテイング出しているならば、そこから#10~15はメインを上げることになると思います。

別の記事で書いていますが、無改造でも季節によってその調整幅は実はとても広いです。

私の場合、2st250か500に乗っていますので、実際のところ全開になることは普通のMXコースでは一瞬です。

なので、多少薄くても焼きつくことはありません。ただし薄いと、スロットルに対してエンジンが過敏に反応してとても乗りにくくなります。よってこれを取り除く必要があります。

例えば3速のジャンプの飛び出し付近で急激にふけ上がるポイントがあると、空中の姿勢作りが難しくなります。

また、フラット中速コーナーではエンジンのツキが良すぎると、トラクションをかけにくくいつまでたっても曲がることができません。例えば広島のような硬い中速コーナーが多いコース。

ポイントは中速域でパーシャルするかどうか 

そうです。ポイントは中~高速域でも きちんとパーシャルするかどうかです。夏場ならパーシャルした回転域が真冬では勝手にふけ上がる特性になることが多いです。ここがパーシャルするようにキャブセッテイングしていきます。メインジェットは全域に影響しますので、低速域にも効きますが、メインはあくまでも中速域以上になります。この領域に神経を集中させて今日は走りましょう。

パラパラとイイ感じで中低速が使えるようにセッテイング出していきましょう。

一度濃すぎるところまで、振ってみる

真冬なら、一旦濃すぎるところまで振ってみる事をお勧めします。

方向性を決める場合はなんでもある程度極端に振ってみると良いです。

例えば、私は9月中旬にメインジェットを#165にしました。今回12月下旬に乗ります。

ま、ざっくり#178~#185までは濃くしてみて、様子を見ます。

みなさんもお持ちのメインジェットの一番濃いやつを組んでみてください。

だいたい販売している上下限は、そのキャブで使うことが十分ありうる上下限が販売されていますので、上記のような番手をお持ちなのではないでしょうか。ぜひ一番濃いものを組んでみてください。

多分相当に乗りやすくなると思います。ケイヒンなら#20番前後。ミクニなら#30前後は濃くしてみましょう。そこから薄い方向に振って乗りながら様子を見ます。

ジャンプの飛び出しやコーナー立ち上がりで勝手にふけ上がるところが無いか確認します。

高回転域の吹けきりはほどほどが安全で良いです

そうなんです。

冬場は馬力出るし、本来の2stらしい良い意味のピーキーなエンジン特性に気が付いたりします。

特に2st125バイク。

これはこれで楽しいのですが、例えばこのまま、真冬のサンドコースや、マッドコースに行ってしまうと焼きついたりします。よってそのピーキーな特性をあまり追い求めすぎることなく、ほどほどのふけ上がり

感が得られるメインジェットを選択しておきましょう。

もし、限界を追求したい場合は、そのセッテイングで一旦シリンダーを取り外し、燃焼室の焼けや、

シリンダーボアとピストンの当たりを目視確認して自分なりのデーターベースを築き上げてくださいね。

そして、コケる前に今日のキャブセッテイング大会はこの辺にしておく!

メインジェット番手を決めるだけでも、おそらく4本~5本は乗ることになると思います。

だいたいセッテイングが出たころに体力も消耗し、今日はこの辺かなという感じかと思います。

疲れてタイムが出ない状態でキャブセッテイングを詰めても、あまりイイことはありません。

ゼロベースで真冬にメインジェットを決めに行く場合はだいたいこんなスケジュールで

一旦終了です。次回、このメインジェットセッテイングをベースに、低速域の

セッテイングを詰めましょう。

まとめ

基本的に真冬は馬力が出る。ピーキーになるので、抑えるように濃くする。

最初の1本はそのまま乗ってみる。

2本目の前に、メインのみ濃くする。極端に濃くして良い。

真冬のメインジェットの濃い方向の変更は、乗りやすくなる方向にその違いを体感しやすいので、

夏場の乗りやすかったエンジン特性になるようにメインジェットを調整する。

モトクロスの場合は焼き付くというよりも、ふけ上がりがはやいと特にジャンプが飛びにくくなるので

真冬のキャブセッテイングは必要。

メインジェットをBESTなものに選定するだけで、すでに基本的に全域がいい感じのDRになります。

ここから、低中速域の定常(パーシャル)や急開(⊿Ne)は別途、スロージェットや

ニードル太さ、クリップ段数、そしてマニアックなバルブカッター角度違いなどで微調整します。

更に昔はパワージェット(ソレノイドによるメイン系バイパス通路)がありましたね。

これらはあくまでもスロットルコントロール性を向上させるための味付けな領域ですので、

まずはメインジェットのオーダーが大きく外れていないことが重要になります。

体力と感覚まかせでセッテイングするのもぜんぜん楽しいですが、

マニュアルのキャブセッテイング、環境違い推奨オーダー表を見ながら頑張りましょう!

それではまたね。

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