結論:多分濃いです。試しにエアスクリューを緩めてみてください!
アクセル急開するとエンジンがストールしそうになる。エンストしそうになる。
そんなときは多分ガソリンが濃いです。
もちろん薄すぎる場合もありますので、確認のため試しにエアスクリューを緩める方向に半回転ほど
回してみてください。その状態で再度アクセル急開してみてください。
良くなりますか?良くなるなら、ガソリンが濃いです。
今日のお題。アクセルを急開するとエンストしそうになる事象
ほんとにこれよくある事です。
遠征して現地入り。例えば6月中旬の松本GAIA(旧コングランド)。マシンを降ろして暖気運転。
スロットルを開け始めるとなんだかボコつく。よくよく確認すると、スロットル急開で回転が付いてこない。
こんなことあります。こんなときどこから確認しましょうかね。
手順を伝授します。
アクセル急開でボコつく原因は薄い場合と濃い場合がある
そうです。両方ありえますので、試しに確認する方法があります。
とりあえず、エアスクリューを緩めてみて薄くした状態でどうなるか確認します。
だめならエアスクリューを締める方向に回してガソリンを濃い状態にしてみます。
どうですか?どっちがいい感じですか?
この作業でだいたい方向性が判断できます。
無負荷でボコつく場合はだいたいの場合ガソリンが濃いです。
無負荷では薄すぎてもボコ付くことは少ないです。
実走時にアクセル急開でボコ付くのはだいたい薄い場合です。
ジャンプ着地やフープスでキャブは揺すられてオーバーフローし、油面が下がり供給されるガソリンが減ったときにも
薄い症状が出ます。
こんな時はメインを濃くする他にエアベントチューブを工夫してオーバーフローを抑えたり、
フロートの油面を上げたりします。
エアスクリューはピックアップをつかさどる。簡易確認もに最適。
エアスクリューはアクセル開け口の最初の部分でのエンジンピックアップをねじ1本で確認できます。
もちろんスロージェットやジェットニードルの根本の太さ、クリップの段数も
この開け口には影響しますが、ねじ1本で方向性が確認できますので、エアスクリューをいじります。
エアスクリューは特に無負荷で空ぶかししたときにとてもリニア影響しますので、
薄いか濃いか顕著に表れます。
方向性が分かったら、その他をセッテイング変更します。
エアスクリューを緩めて薄くすると良くなったなら、方向性が分かったのでいまから具体的に
その他を変更します。
濃い事が分かった場合は、最初はメインジェットを確認します。2ランクは下げてみてください。
次にジェットニードルのクリップ段数を確認します。クリップの位置が極端に下の位置にありませんか?
スロットるバルブ開度に対して相対的にニードルが引っ込んでいる位置だとがガソリンが
先走って吐出されますので濃くなりますよ。
クリップの段数をセンターにするか、試しにセンターより上にしてください。
スロットルをあおったときのガソリンが薄くなります。
全開領域はメインジェットで決まってますので、レーシングして確認してください。
最後にスロージェット。スロージェットはあまり選択肢がないはずですので、そんなにずれていないのでは
ないかと思いますが、確認して濃いようなら、1ランク下げてみてください。
ポイントはアクセルをあおったときにボコつくのはあくまでもジェットニードルが不適切だから
そうなんです。
ミクニTMX改が付いたKTMなどはジェットニードルのテーパ形状が超極端なものがあります。
少し天候や条件が変わっただけでセッテイングがズレてアクセルをスナップしたときの
ピックアップが悪くなることがあります。
厄介なのはゆっくりアクセルを開けると問題ない事。
これはスローやメインは問題ない事を示しており、動的な操作でエンジンストールしそうになる場合は
あくまでもスロットルバルブとジェットニードルのテーパーの相対的な位置の関係性が不適切だからです。
まとめ
無負荷でアクセルをスナップしたときにボコ付くのは濃い場合。
エアスクリューを回して方向性を確認し、その後メインジェット番手を確認しながら
2ランクほど薄くする。
その次にジェットニードルクリップ段数を確認しセンターか上側にセットアップする。
またね。
マグネット付きでフロート室のプラスねじ4本を紛失せず確実に回す大き目サイズのドライバーが必要。
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